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私は子供に合わせられない。
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以前から何度も書いていることだけど、私は子供の目線に下がって遊ぶことができない。
基本的に自分のことばっかりなので、自分の遊びに如何にて子供を付きあわせるか、
それしか考えていないと言っていい。大体、35過ぎてままごとなんてできるか。
そんなもん、保育園で友達とやれと常々言っている。
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さぁ、今日は庭と畑をやるぞと2人で庭に出た2分後に、私が、蜂に刺された。
痛くて痛くて意気消沈。とりあえず、部屋に入って、できることと言ったら絵を描くことぐらい。
そうだ、せっかくだからこんな時しかできないことをやろうと、以前から試してみたかったことに
娘を付き合ってもらうことにした。さー図鑑持ってこーい。絵を描くぞー。
どの動物を書きたいか選べたまえ。そして、それを拡大コピーしにコンビニに行くのだ!
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さぁ、切れ、切るのだ!
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切ったら画用紙に写すぞ。
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私はかばと亀。
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トレースするぞー。
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ほい、切りぬいた。型が完成。
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後は好きにしたまえ。

娘が生まれた時からずっと絵本を読んできて、毎日毎日数冊必ず読んでいる。
今はもう小学生が読むような長文の本を細切れで読むことをリクエストされて、
読むのが大変になってきたけど、自分が読んだ本を子供が読んで理解していくというのが楽しい。
絵本はほとんど買うことはなく、夫のお古と近所の方にもらったものやお下がりがほとんど、
いつももらえる本は全部もらってくるので娘の蔵書だけで100冊を下らないと思う。
誕生日にはいつも本をリクエストされるので、多分、娘は本が好きだと思う。嬉しい。

娘が保育園に入る前は週に1,2回図書館に通っていて、かならず数十冊借りてきて
読んでいたのだけど、一時期、定番はらぺこあおむしのエリックカールにハマった。
私の場合、絵本も作者で掘るので、好きな作家はほぼ全部読んでく。
それでエリックカールの絵の線が不思議で不思議で、これはステンシル的な描き方を
しているに違いないと勝手に思い込んでて、いつか試してみようと思ってた。
で、その、いつかが、きたわけ。
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私は、動物の中でカバが一番好き。脱脂綿で描いてみることにした。
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手で塗ったり、
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筆で塗ったり、
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お母さん、かば、できました!
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娘さん、りす、できました!
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そして、完成。
まぁ、エリックカール云々置いておいて、これ、楽しかったです。
娘も相当気にいったようで、本当の色で塗らなくていいんだよ!と好きに塗るのが楽しかったようです。
描き方によって相当バリエーション付けられるし、私たちのように絵が下手でも形になるし、
これは楽しい遊び見つけたかもしれません。ちょっとシリーズで描いていきたいですねー。
次はアレしたい、これしたい、妄想広がりました。

余談ですが、絵本の絵で気になる日本人作家と言えば、私、スズキ コージさんです。
釘のスープのコラージュなんかはわたしの絵本の想像の範疇を完全に超えていて、
大きい絵本が欲しいなーと思ってます。絵本って画集みたいに素敵なのに、安価で、いいです。
あとは、安野 光雅さんの絵本は一番、沢山、買ってます。何度読んでも飽きません。娘も大好きです。
今年の誕生日には、からすのパン屋さんと安野さんの始めて出会う数学の本3を
リクエストされて買いました。お勧めです。

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*GW営業予定日 今年は日曜日もお店を開けます!
 4/26(木)、27(金)、28(土)、29(日) 一週目終わりました!
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皆さまのご来店をお待ちしております。
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by wazawazapan | 2012-04-30 22:30 | パン屋の休日
予定調和
「要するに俺は予定調和マニアなんだわ。」と始めて会った初老の男性が言う。
「自分のすることも自分の身の回りで起こることも自分の予定通りにいかないと気持ちが悪いの。」
へぇーそんな人がいるんだなぁとボケッーと話を聞いていたんだけど、
そのおじさん、予定通りに人生終わらせるために自殺しちゃったんだよね。

と言う、夢の話。

私のスタイルのパン屋=自家製酵母で季節に合わせたパン作りをする小さなベーカリーというのは、
ご存じの通り、なかなかやっかいなのである。温度管理のできない厨房内で作業しているため、
生地が外気温の変化を受けやすい。新しい厨房にはデカイ冷蔵庫を入れたので、
夏場は生地を冷蔵発酵させる予定なのだが、今の小さな厨房ではそういかず、
今は仕方なしに2時に起き一旦生地のご機嫌を伺うことにしている。

それから1時間毎に生地チェックをし、成形したりして、小刻みに仮眠を取りながら朝を迎える。
まぁ、起きてから作業を挟むと、元来寝付きのすこぶる悪い自分がすんなり寝れるわけもなく、
うとうとしたり、しなかったり、目がギンギンに冴えてしまったり、と思ったら爆睡したりしながら、
朝を迎えるのである。

結構慣れました。あんまり辛いと思わなくなった。
むしろ、結構寝れるじゃんと最近は思うようになってます。

それで、小刻みに寝るから頻繁に夢を見る。
で、上記のおっさんの夢なんですが、結局悲しい話ではあったんですが、
私が一番不思議だったのは、自分の頭のどこかにこんな夢の因子があって、
こういうストーリーが生み出されてきたというのは何でだ?ってこと(笑)

予定調和かー。予定調和ねー。ほ~、へー、ふ~ん。笑。

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by wazawazapan | 2012-04-29 20:17 | パン屋のたわいもない話
食育とかそういうんじゃなくて。
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毎日、弁当作るの、面倒くさいですよ、もちろん。
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毎晩の食事作るのだって、仕事でくたくたになってて面倒な時ありますよ。
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だから、毎晩、娘と一緒に食事の支度をしています。
2人でやれば楽しいし、面倒なことだって面白くもなる。
2歳の誕生日に娘には包丁をプレゼントしました。もうすぐ6歳ですが、短冊切りにしておいてとか、
イチョウ切りにとか言えば、不揃いですが一生懸命切っておいてくれるようになってきました。
夏には畑から野菜を引っこ抜いて、洗って切ってくれます。
最高の助っ人です。頼りにしてます。

私が楽したいんですよ。それにきっとこれは娘にとってとてもいい。

予定では、小学高学年になったら料理は完璧になってる予定なので、
晩飯は当番制にしてやろうと思ってます。木金土の晩御飯は娘が作ってくれたらいいなぁ。。←妄想
小さな責任を科されてこなせたら大きな自信になるんじゃないかな。

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by wazawazapan | 2012-04-26 19:14 | パン屋のたわいもない話
一体、自分は何がしたいんだろう
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先週からライカレンツ胡桃を焼くのをやめて、遂に4種類までラインナップが絞られた。
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スタッフのマルヤマさんにカンパを持たせて、こういうのがやりたかったのという絵を撮ってみるも、
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いけどもいけども見渡す限り、
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食事パンの群という絵に、来る人来る人からライカレないですか?と聞かれた。
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いくつも理由を並べるよりも、こういうのがやりたかったという方がしっくりきた。
こういうパン屋になりたかった。
人生は短い。人が望むことをやるのではなく、自分がやりたいことをやって死ぬんだ。
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何屋だかよくわかんないけど、わざわざっぽくは、なってる。
多分またお客さんが減る。わかってるけど、仕方ない。私は不器用な人間なのです。
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日曜日、モヤモヤしてショートトリップ。
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野沢温泉で無料の外湯をはしごするも、湯温が熱すぎて撃沈する。でもいいところだった。また行こう。
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次の日、お土産片手にいつものマッサージ。病院に定期的に検査に行きなさいとやんわり怒られる。
こうやって自分の体を客観的に見てくれる人がいるのはありがたい。来月行ってきます。
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その後は久々にルヴァンでランチ。
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水じゃなくてお湯が出てきた。いい。
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店長のキヨさんとスタッフさんと石窯できた?とか小麦とか酵母の話をしながらくつろぐ。
ルヴァンのカンパが今日特に美味しかったので、今日のパンはいつもよりもっと美味しいと伝えた。
ルヴァンは本当に素晴らしいパン屋だと思う。自分もがんばらねばと思う。
石窯ができたら一緒にパン焼きましょう!といつも話してる。
自分は一人が好きでいつも一人だけど、時々、人と会いたくなる。楽しみの一つでもある。
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ご馳走様でした。明日からまた仕事がんばります。
このまま突っ走ろうと思います。

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by wazawazapan | 2012-04-23 17:09 | パン屋の休日
GW営業日のお知らせ
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by wazawazapan | 2012-04-23 07:48 | わざわざからお知らせ
永遠ジーンズ2
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あの時のA.P.Cのジーンズ1年と4ヶ月目。
体へのフィット感、このくたり感、育ててる感、どれも大変よろしい。
もう一本欲しいなぁ。。

あっもしかしたら気づきました?・・・ズボラですいません。
まだ裾縫ってないんですよ。切りっぱなし。
言い訳なんですけどね、これはこれでいいような気がしちゃって。
やっぱでも、縫った方がすっきりするよね。どうしよう?
今更どうしていいかわかんない(笑)
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by wazawazapan | 2012-04-18 12:12 | パン屋のたわいもない話
わたしたちの家2012春
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住み始めて4年が経った。わたしたちの家の居間。
土曜日までにぐちゃぐちゃを毎週日曜日にリセットするのが週末の楽しみの一つである。
大体、日曜日の午前中は全力で掃除している。
こうやっても、次の土曜日にはまたぐちゃぐちゃになってしまうのだけど。
パン屋の厨房がまだ自宅内にあるので、出入りも多いし、どうしても汚れてしまう。
石窯ができたら、自宅を自宅のまま使えることが楽しみで仕方ない。
引っ越したら花を生けようとか何かを飾ろうと考えていたけれど、自分の性格上、
全くそういうのの管理ができないことに気づき、今は全部やめた。
だから掃除も簡単。物が少ないことは私にとってとてもよい環境だ。
だけど、本だけは積んでいつでも読めるように、リビングに雑然と置いてる。
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まぁ、見てくださいよ。これ、最悪の書斎です。リビングの仕事類を引き上げた後、こうなるわけですね。
ここから請求だの、納品書だの一つずつ、クリアして、ファイルして、月曜日に片付けるのが
また一つの習慣でもあります。先週は出張してたから2週間分。今日、明日、がんばりまーす。
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by wazawazapan | 2012-04-16 09:22 | パン屋のたわいもない話
30代のパン
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週に同じパンをいくつとなく焼いていると色んな事に気づく。
今現在、うちの店のパンの種類は5種類。ほんとはもっと減らしたいと考えていたけれど、
もしかしたら、このバランスはとてもいいのかもしれない、と店に立つと思う。
それぞれの食事パンにそれぞれのファンがついてる。
いわゆる味のついてないパンに人が付く。珍しい店だと思う。
やっと形になってきたかもしれない、そんな風に感じられるようになってきた。
よーし、食事パン専門店、スタート地点。

で、パンの話。
以前から話していることだが、パンの仕上がりのこと。

自分の中で100%きっかり焼けるというパンは、日常のパン焼きにおいて数パーセントであると思う。
100%というのは完全に狙ったところで、完璧に焼ける感触があって、その通りに焼けたという形。
ある意味、理想形ではあるが、100%は大抵ギリギリのラインにあるので、狙うとリスクが伴う。
100%を狙って失敗すると、ロスになるのでかなり痛い。
販売が前提にあり、お客様がいる以上、ある程度の振れ幅を意識して焼いた方が堅い。

合格ラインが90%だとしたら、大体販売ラインはその程度に持っていけるような感覚は
身についてきた気がしているが、何だかそのラインの設定が最近おかしいのではないかと思えてきた。

毎日同じパンを焼く。
繰り返し繰り返し焼く。

本当はもう5分発酵させてから窯に入れたいけど、後が詰まっているので、スケジュールがきつい。
今、窯入れした方が無難だというタイミングで入れたパンは若いパン。
若いパンは、発酵が未熟だが、窯伸びが凄いので、ビジュアルはいいが、
味の深みは薄い、20代のパン。

発酵完璧、窯の準備おっけー、スケジュール良好!よーし窯入れ。
ビジュアルまあまぁ、窯伸びなかなか、味、そこそこに深みあり、30代のパン←今ここ。だから100%

あー、もう焼きたいんだけど、前のパンが詰まっててまだ窯入れ出来ん。
とりあえず冷蔵庫で待機だ。おーし、空いた、行くぞー。
若干発酵オーバー気味、窯伸びギリギリ皺感あり、ふんわり感あり、
味は複雑になるよね。40代のパン。

だからぁー、パーセンテージより、年齢で行こうと思って。
今日は30代のパンです、とか、20代です、とか、40代です、とかね。
そうするとこれはこれでどれもいいって話になるじゃん。

まぁ、味は30代からよね。20代には負ける気せん。←負け惜しみ。
うん、ビジュアルは完全に負けてる。←認めた。

ここからは4/14(土)の焼成スケジュール:朝6時焼成開始(ってことは3時に起きて成形してる)
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大抵朝一に焼くのでスケジュール管理と無縁の毎回28歳の酵母山食。この季節の人気商品。
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ライ麦のカンパの1ロット目は30歳ジャスト。ちょい若いね。あと10~20分2次発酵させてもよかったけど、前後の様子で窯入れ判断。
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ライカレンツ胡桃39歳。スケジュール的に只今ちょい苦戦。ライ麦→ライカレ焼成の流れに余熱時間が加わり、待ち時間が長くなる中、冷蔵発酵を如何にうまく使うか。来週は32歳目指す。
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ライ麦カンパ2ロット目。今日の完璧ちゃん。36歳(自分と同年齢を完璧と認識しているところあたりが痛い人間性が出ている)一番最初の発酵過程の写真の焼き上がりがこの人。発酵オーバーかなぁと思ったけど、いい感じに焼けた。ライ麦はオーバー気味が旨い。
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ご飯みたいなカンパーニュ1ロット目。まぁまぁかなー。34歳。このご飯ちゃんは25歳くらいで仕上げると見た目がかなりよくなる。が、芳香がいまいち。40歳くらいで仕上げると芳香はよいが、ツヤ感が減り、しわ感アップ。まぁパンを年齢に例えるといいよね。笑。うまい具合に話がつく。
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ご飯ちゃん、2ロット目。この人は32歳くらいで焼けたかなー。ご飯ちゃんの生地はプルプルで、取り扱い超注意です。ちょっと変に触っただけでプシューっと空気が抜けてく感じなので、ぜったいー、他の人には触らせたくないですね(笑)超過保護に育ててます。
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by wazawazapan | 2012-04-14 20:48 | パン考
鍛冶工房上田2
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昨日、伺った鍛冶工房上田さんの包丁の取り扱いがわざわざで始まります。
今週木曜日から店頭に並びますので是非ご覧ください。
Facebookに商品詳細写真を掲載しました。

販売方法は店頭販売とメールでのお問い合わせからお買い求めいただけます。
オンラインショップへの掲載はございません。価格等詳細はお問い合わせください。
お問い合わせはこちらからお願いいたします
一人の人間がすべて手作業で作っている商品の為、このような販売方法をとることに致しました。
ご了承頂けると幸いです。
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by wazawazapan | 2012-04-10 22:02 | ストーリーのあるモノたち
鍛冶工房上田
もし、マイスターという言葉が一流の名工をさす言葉としての意味合いならば、
これからのマイスターはこうやって生まれるのかもしれない、と思った。

例えば、後継ぎという感覚が少なくなり、代々の職人の家系が途絶えていくように、
手仕事の技術を後世に伝えるという使命もなくなり、ただ、その技術が途絶えて行く前に、
自力で仕事を見つけ出し、手さぐりで自分のやりたいことを形にする力を備えているような。

自分で見つけて、自分で考えて、この形に行きつくのかもしれない。という感覚で手仕事に取り組む、
そんな過程を経て生まれていくマイスター。

今日、山梨県の鍛冶工房上田さんの工房を訪ねてきました。
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昨今私の会う魅力的な人は、魅力的な小屋を自分で建てている。
島根のじいしかり、炭焼きの中野さんしかり、いい男(わざわざ基準)はどうやら小屋を持ってるらしい。
上田さんもやっぱりセルフビルドでイカシタ小屋を建てていた。
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このガラス窓の透明感がありすぎて、外を覗こうと激突したら、上田さんによく鳥がぶつかるんですと
フォローされたが、そのフォロー、全然フォローできてないですから(笑)
まぁ、うちの窓にもよく鳥、ぶつかりますけどね!笑。
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こういう感性が好き。
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自作のストーブ。
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つくづく私は木と鉄の組み合わせが好きなんだと思います。
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とりあえず見てみます?で始まった鉄の授業、包丁の作り方。
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用意されたのは2種類の材料。地金と鋼。
鍛冶工房上田の包丁は、地金で鋼を挟んだ3枚構造の三枚打ちで作られている。
安来鋼 青紙二号という素材を用い、切れ味が長持ちし刃持ちがよいのが特徴である。
半年に一度、研げばよいくらいで、現に私は毎日使って半年が経過しているが、
全く切れ味が衰えた感じはしていないし、研ぐ必要性も感じていない。
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火床に自家製の炭を入れ熱する。そう、上田さんは驚くべきことに燃料の炭も自分で作っている。
炭で鉄を熱することの利点は火の付きがよくすぐに仕事に取りかかれること、
熱の回り方がよく焼きむらがないこと。
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熱した鉄を叩く。
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そして、熱する。
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切り込みを入れて、
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で、鋼が切れた。
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地金も同じように熱しては叩く。
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そして曲げる。
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地金の間に鋼を入れる。
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ここからは鍛接という作業に入る。熱しては叩くを繰り返し鉄と鋼を接合させ、
均等に伸ばしながら鍛えていく最も重要な作業の一つであり、
ここで失敗すると全ての作業が無になると、上田さんは言う。
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叩いている最中はカーン!カーン!ととてつもなく大きな音がしているので、
話すことはできない。私はカメラ片手にずっと上田さんを追っていたのだが、
上田さんはあまりに私がカメラでカシーッカシーッと夢中で撮影してるので照れて笑ってた。
鉄を叩くまでの合間、鉄を熱している最中に色々な事を話した。
鍛冶のこと、担い手がどんどん少なくなっている現状の中で上田さんが鍛冶という職業を選択したこと。
私のパン屋のこと。お互いの共通点は手仕事にこだわりを持っており、
それをいかに効率よく仕上げるかということ。やっていることは違えど、考えてることは同じだ。
嬉しかった。
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花火よりこっちの方が断然好き。
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途中、グラインダーで削る作業を挟むも、熟練した職人はこの工程はやりませんと上田さん。
均等に鍛接できているかどうかを一度こうやって確かめるそう。
鍛冶歴8年はまだまだだそうです。鍛冶は経験が一番だからと。
私のパン屋なんかたった4年目。ひよっこの風上にもおけませんね。。。
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そうこうしてる内に包丁の原型が見えてきた。
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熱して叩いて熱して叩いて1時間は経過していたと記憶してます。
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夏、地獄ですよね?はい。お互い熱中症には気をつけましょう。とパン屋的変な思いやり。
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写真が似たようなのは、そういう地道な作業の繰り返しから、この包丁ができているからです。
同じ作業を日々、年々、繰り返し行い、その中で微妙な変化を見極める力が付く、それが経験です。
きっと、この作業に満足する日はこないでしょう。
いつもよりよい方法を探している、それが職人というものです。
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そして包丁の原型ができました。
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左が今回作ったもの。ここから削って右側の状態にしていきます。
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右から段々に仕上げていく工程。
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そして、これが柄の部分の材料。山桜、チーク、紫檀などの材でチョーかっこいい柄が
付いてるんですが、これも上田さんが手作り。この材料から柄を削りだします。
普通は外注しますよ。でも全部自分でやるの。そこが好き。

私は今日のこと忘れないと思います。
島根のじいに会った時もそうでしたが、こう言っては皆さんに失礼かもしれませんが、
心の奥底からシンパシー、感じました。

私はパン作りにおいて、手捏ねや長時間発酵にこだわったりしながら、オリジナルなパン作りを
突きつめています。それは手をかけているようですが、如何にして手仕事で楽するかということを、
自分なりに考えた結果であり、矛盾ですが、機械化に頼らず利便性や効率を追求しているのです。
傍から見れば、非効率な薪窯も、実は自分にとっては効率の追求であったりして、
なるべくしてそうやって原点に近付いていることを感じてます。
ただ、昔に回帰するわけではなく、あくまでも現在的なエッセンスを取り入れています。

上田さんは、鍛冶を始めるにあたって、鍛冶の基礎を2週間習った後、
独学で鍛冶に取り組んでいるそうです。柄の付け方も独特で、創意工夫を重ねた上にできたものです。
和包丁のようで和包丁でない、こんなモダンなデザインの包丁は初めて見ました。
上田さんのこれまでの数々の体験、積み重ねられた経験によるものだと思いました。

私も色々なことをやった末に、パン屋やってます。
でもその色々なことが今のパン屋につながっていないのかというとそうではありません。
それまでがあったからこそ、パン屋になれた気がしています。

一代で、独学で、職人になる、そういう同じ試みをしている人に今日出会った喜びでいっぱいです。
貴重な時間をありがとうございました。

でね、ごめん、まだ完成品の写真を撮ってないの。。ちょっと待ってて、明日撮るから!
今日はここまで。スマナイ、みんな。待ってて!!
それから、もちろん、この包丁、今週の木曜日から店舗で並びますから。
是非、見に来てください。
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by wazawazapan | 2012-04-09 22:41 | ストーリーのあるモノたち