<   2009年 12月 ( 17 )   > この月の画像一覧
2009. 総括
12月のパン屋に限って言うと、本当にお客様に謝りたい。
10日ほど過ぎた頃から少しづつ辛くなってきて、中盤頃にはしんどくてわけがわからなくなった。

原因は完全に自分のキャパシティーを超えた労働で、パン屋でパンを焼いて売るという
シンプルな図式から、通販の注文が増えたことで、メールの処理や在庫管理、発送業務と
パンを焼くという仕事以外の負荷が一気に上がり、全く休みがなくなり、
もうこなせなくなってしまったのだった。

間違えて発送をしてしまったり、お客様には多大なるご迷惑をかけてしまった。
メールのお返事も書く気力・体力が出ず、疲れて寝てしまい、ブログを書くことによって
お返事とさせていただければという気持ちで書いてた。

本当にご迷惑をお掛けしました。この場を借りてお詫び申し上げます。

そして、26日は最後の営業日だったのだが、朝から大寝坊。もう目覚ましが何度鳴っても
気づかない。営業中にブチ切れてしまい、原因はパンを焦がして全部ロスになりかけたのだが、
それを事もあろうが夫のせいにし、パートさんのいる前で、お客様が店にいる中で、怒鳴り散らした。

本当にすいませんでした。私の不徳の致すところです。
不快な思いをさせてしまい申し訳ありませんでした。

パンだけは、パンだけは、ちゃんと焼こうと思いました。
本を読んで、少しづつ取り入れたり、無理をしないように定番商品の味の向上を心がけました。
12月の店のラインナップはシュトーレン以外は定番商品ばかりでした。
新商品やイレギュラーなメニューはあえて避けました。できることだけしようと思いました。

そして、シュトーレンを送った方やお店に買いに来てくださった方から
たくさんのメールを頂きました。ひとつひとつにお返事は書けませんでしたが、
メールを読む度、がんばろうという気力が沸き、何とか12月を終えることができました。
本当にありがとうございました。皆様のおかげです。心よりお礼申し上げます。

-----------------------------------------------------------------------

2009の総括。

パンを焼いて売るという仕事につき、がむしゃらに走りました。
たくさんの経験を超スピードで駆け抜けた1年でした。

小さな失敗から大きな失敗まで様々な失敗を繰り返しました。
1回目の失敗には寛容でいいと自分を許しました。2回目は絶対にやらないと誓いました。

マルシェに参加して青山で多くのお客様に購入していただいたことで自信がつきました。
このまま無心にやろうと思いました。

地域の方が歩いてきて買ってくださいます。ありがとうございます。

家族の協力が不可欠でした。
素晴らしいパートナーに巡り合えた幸せを感じています。

今年はたくさんのありがとうとごめんなさいで締めくくります。
来年はありがとうとだけ言えますように。

それでは皆さん、良いお年を!
1年ありがとうございました!!!


追記:
今日から夫の実家に帰ります。
ブログ更新ボチボチになると思いますのでよろしくお願いします。
[PR]
by wazawazapan | 2009-12-29 22:54 | パン屋考
必然の出会い
古いガラス戸をガラガラッと引いて入ると、大きなダンボールが3つ並んでいる。
「来たな」と思いながら、部屋の奥に視線を移すと、おじさんが「来ましたよ」と笑顔で挨拶をしてくれる。
ああ、あの時と同じだなと、2年程前に小鹿田焼の小皿を揃いで買った時のことを思い出した。

7年前、東京から小諸に越して来た時、やっぱり懐古園に行ったのだが、懐古園はそこそこに、
程近い「べにや民芸店」が気になって気になって仕方なかった。
古びた漆喰の壁に木枠のガラス戸のはまった味のある概観で、中にポツリポツリと陶器などが
並んでいるのが見える。入ってみると、品のいいお茶碗たちが整然と並んで、
カゴや麻布なんかもある。ひとつひとつ手にとっていいものだなぁと思いながら値段を見ると、
どれも少しがんばれば手に入れられるような価格で、よしここに通おうと心の中で決め、
特に何も買わず出てきたのだった。

それから酷い時は毎週、月に1回は絶対、通うことになるのだが、ほとんど何も買わず、
いつもおじさんがいらっしゃいと言い、私は軽く頭を下げ、商品の陳列が変わったなとか、
少しの変化も見逃さないように店内をグルッと一周して、また、あのガラス戸をガラガラッと
開けて出て行く。時々、日本酒は飲まないけどお猪口なんかを買ったり(お猪口にバターを
入れて出すのが好き)、時々、麻布を買って暖簾を縫ったり、行く頻度の割にものすごい
購入頻度が少ない。

私はこういう時、非常に無口で、月に何度も通ってもおじさんに話しかけることもなく、
ただ時々、欲しいなぁと眺めていたものが、他の誰かの手に渡ってなくなった時、
本当に欲しかったことに気づいて「アレは今度はいつ入りますか?」と聞くのだった。

そのアレの一つに小鹿田焼の飛び鉋の皿があって、2年程前、大きなダンボールの中から
新聞紙に包まれたお皿を出しながらおじさんが「来ましたよ」とにっこり笑ってくれたのだった。
もう嬉しくて嬉しくて、「手伝っても良いですか?」とたくさんの新聞紙を掻き分けて、
皿を夢中で眺めながら、小鹿田の里の話などずっと聞きたかったお皿の話に花が咲いたのだった。
買う気もなく寄るので金もない悪い客の私は、もちろん、財布の中にお金などなく、
小鹿田の皿は取り置きさせてもらい、次の日すぐ取りに行ったのだった。

友人に新築祝いに何が欲しい?と聞かれた時、「べにや」で何かを買ってくれないか?と
頼んだり(通称べにやしばり)、小諸に来てから増えたものはべにやさんのモノが多い。
とっても好きで、これからも通いたい、大好きなお店。

以前から気になっていた白磁のお皿が今度入荷するからまたおいでとおじさんに言われて、
隙を見つけて毎週のように通う。しかし、なかなか予定通りに荷物が届かず、
ごめんね、来週くらいかななんてそんな会話が3回くらい。
それで、今日、「来ましたよ」となったわけで。

「僕は他の仕事があるから、好きに広げて開けて良いよ」と鋏を渡され、荷を解く。
今度は何かな?とワクワクしながら新聞紙を開ける作業はとても楽しく、おじさんが時々、
何かいいのあった?と様子を見に来て、これは素晴らしい!このシノギのバランスが凄いだの、
二人で盛り上がる。今回の荷には7寸のお皿はないのですか?なんて、ずっと
探していた白磁の7寸皿を目を皿のようにして探すが中々みつからず。あ~ないんだぁ。と
がっくりしていると最後の荷から出てきたのです!

1枚の皿を持って2階に駆け上がり、「ありました!」とおじさんに興奮気味に言うと、
どれ、良いのを見つけたねと言いながら、キッチンの中から同じ白磁の7寸皿を持ってきてくれた。
ずっと以前にお店用にこの皿を買ったと言う。
時間の経ったその皿は少し味が出て、ひっくり返すと高台がいい感じに古びて雰囲気がよい。
伝票を渡されていくらだか見てご覧。思っていたのと同じくらいの値段。
何枚欲しいの?全部もらって良いですか?と5枚。

サンタさんからクリスマス後にプレゼントです。パン屋がんばったね、お皿あげますよ。
[PR]
by wazawazapan | 2009-12-27 20:35 | パン屋の休日
Merry X'mas!
f0203920_10573131.jpg


最後のシュトーレンの焼きあがり。完売御礼です。
ありがとうございました。今年はおかげさまで全部で80個作りました。
ですが、小さなベーカリーですね^^
来年はもっと作って売るぞー。

ウチは26日のパン屋さんが終わってから、ゆっくりクリスマスです。
では、明日の仕込みの続きしてきます。

明日と明後日で年内のお店の営業は終了です。営業再開は1月15日(金)よりとなります。
精一杯焼いてお待ちしております。

よいクリスマスを!


nicoさん

カメラの機種のお返事すっかり抜けてました。スイマセン。
Nikon D50を使ってます。
[PR]
by wazawazapan | 2009-12-24 09:49 | パン屋のお菓子
失敗は成功の母
f0203920_12515692.jpg


あまりにも疲れて、もういいやと、ライ麦のカンパーニュの生地をなかったことにして、
見ないようにして冷蔵庫に放り込んだのが先週の土曜日。もう焼くのが嫌になってしまったのだった。

丸型のバヌトン(発酵型)を3つしか持ってなくて、パン屋と呼べるのかどうかは置いておいて、
ライ麦のカンパーニュは1ホールで焼くのがクラム(中身)とクラスト(皮)のバランスがよくて
おいしいから、ホールで焼きたいんだけど、型を持ってないから一度に3つしか焼けない。
だから3つをバヌトンで発酵させている間、残った生地は冷蔵庫で待機させておいて、
釜入れした後に、成形してもう3個焼く。買えばいいんだけど、買う時間もないんだ。
(ブログを書く時間は寝る間を削って作る・・、おしゃべりだからね!)

日曜日の夜、次の日の仕込みをやりながら、冷蔵庫を開けると、見ないようにしていた生地が、
とてもいい感じに発酵しているように見えたのだった。とりあえず成形してバヌトンに放り込み、
いつもの温泉に行く。

帰ってから焼いてみると、すっごくいい感じに焼けている。
翌日カットして食べるとおいしかったってわけ。

ライ麦のカンパーニュについては何度かブログに書いていて、割と工程も安定して好きな感じに
焼けていたのだけど、それより確実にうまかった。大きく変わった点は食感だった。
今回のカンパは1次発酵でトータル50時間以上眠っていたわけで、超長時間発酵。
低温で生地の発酵を抑えて時間をかけて発酵させることで食感がとても軽くなった。
今まではぎっちりと目の詰まった感じで仕上げていたのだけど、この断面図を見ると
小さな気泡が無数に開いていて、空気がパンに抱かれているのがよくわかる。

超長時間発酵で一番気になったのが、酸味の有無だが、全く出ていない。
ここは経験上、低温だから出なかったのだと思う。
理論的には何故低温だと酸味が出ないのかはわからない。でも低温だと出ない。
低温で発酵させても捏ね上げ温度が高いと酸味は出る。生地を一度でも熱くしてしまうと出るのだが、
この辺の理論的なことは今はわからない。(今にわかると思う)

これを販売するかと聞かれると辛い。何せ50時間、小さな冷蔵庫にカンパ生地をどっさり
眠らせているとなると、非常に効率が悪く、使い勝手や生産性が悪くなる。
でもこうした方がおいしいというのは実感できたのだから、それに近づける形で考えたい。

家庭の製パンとパン屋とは根本的にパンの焼き方が違う。毎日同じレベルのモノを
焼きたいという欲求は、家庭もパン屋も同じで目指しているモノは限りなく近い。
ただ、それを1個作るのと100個作るのでは、全然やり方も使う道具も違ってくるわけであって、
私の場合は家庭と大手ベーカリーの中間で、自分の手で全ての工程を管理して、
焼き上げる最大限の数と味を模索しているため、まぁ古いタイプのパン屋なのだが、
一定温度を保つためのドゥコンや大型のニーダーなんかは多分一生買わないと思う。
あくまでも自分の手の中でというのがやっぱいいと思ってる。今は。

気温や湿度を一定にして、一定のパンを焼こうとするより、気温や湿度が上下する中で、
一定のものを焼こうとした方が断然面白い。自分の記憶・食感そういう五感と、製パンの科学的な
知識を総動員して、一定になるように挑戦したい。それがパン屋としての最高の娯楽だから。
感覚で科学を司りたい。

おっと、興奮してきて話がそれました、スイマセン。。

f0203920_12522432.jpg


で、そのカンパ、昼に娘と食べました。
やっぱり発酵バターを塗って。その横に残り物の豆腐のマリネと
キャベツと卵とかオリーブオイルでサッと炒めたの。
「やっぱライ麦のカンパーニュおいしいよねぇ、野菜とよく合う」と3歳の娘、談(苦笑)。

追記:

コメントのお返し少しづつ始めてます。
お待たせしました、そして引き続き、お待たせしますがよろしくお願いします。
いつもありがとうございます^^
[PR]
by wazawazapan | 2009-12-23 08:03 | ライ麦パン
パンのことばかり考えている
パンのことばかり考えている。
寝ても覚めても、夢の中でもパンのことばかり考えている。

最近、青山のマルシェに行ったり、地元誌に掲載されてお客さんがたくさん来たり、
通販にガッと注文が入ったり、目の前のパンを焼くのに精一杯で、新しいことを試す時間がなかった。
少しずつ落ち着いてきた中で、考えていたのはやっぱりパンのことだった。

私には100個のパンでも、お客さんには1個のパンなんだなぁとしみじみ思って、
1つ1つを出来るだけ丁寧に作ってみたり、眠くて眠くてたまらないけど、生地の様子が
気になって、1時間おきに起きてたら、結局朝は寝過ごしたり・・・。
あっちいったり、こっちいったり、ホントに右往左往。

同じレシピを繰り返して焼くことで試してみたいことがたくさん頭に浮かんで、
蒸気焼成の小石を5倍くらいに増やしたり、ステンレスの棚板を重ねて下火を強くしたり、
これは両方ともかなり効果が出たのだが、余熱にものすごく時間がかかるようになってしまった・・。
不経済だが、もうこっちの方がいいとなるとやめられない。

同じことを繰り返すことで、繰り返す意味がわかってきたというか、
疑問がどんどん出てきてやりたいこと、調べたいことがいっ~ぱい。

自分のパンの特徴的なところが何故でてきてるのか、不思議でしょうがなくなってきて、
多分アレだろうなというあたりはついてるけど、それを理論的に考えてみたくてしょうがない。
感覚的なパン作りに、さらに理論を被せる事で、飛躍的に味が進化するのではと思えてきた。
たまにバカウマのパンをまぐれで焼いたりして、こんなの毎日焼けたらいいのにって。
先人の発見してくれたありがたい知識を惜しみなく拝借しようと思う。
久しぶりにアマゾンで製パンの本を買ってしまった。高い買い物だったが良書だといいなぁ。

パン作りは人に教わったこともないし、人の作っているところも見たことがないから、
本当は聞いたり見たりしたいという気持ちもあるけど、今はまだ自分で解決できそうな気がする。
もっと上に行ったらたぶん、無理かな。もう見せて~って言うと思う(笑)

正月休みは長めにとります。
その間、ちょっとパンのこと、じっくり考えてまとめていきたいと思います。


f0203920_11191026.jpg


追記:

パンの本が届いて読み始めた。序章から多くの素晴らしいことが綴られていて、
感動を抑えきれない。この本を読み終わった時、パンについてもっと深い知識を得、
必ず今後のパン焼きに役立つことを確信した。

BREAD

追記の追記:

コメントのお返事がなかなかできずスイマセン。
通販の発送が年内立て込んでしまい、なかなか時間がとれません。
あと一週間死ぬ気でがんばります。
皆さんのコメントとても楽しみにしております。その後、ゆっ~くりお返事書かせてください。
いつも読んでくださってありがとうございます。
[PR]
by wazawazapan | 2009-12-20 23:04 | パン考
fruits in jam!
f0203920_16161271.jpg


先週、信濃毎日新聞にわざわざが紹介された時、一緒に紹介されていた
ジャム屋さん"fruits in jam"。パン屋の近くにジャム屋があると聞けば、行かずにはいられない。
何よりその記事で気になったのは、「長野県産のフルーツを中心に少量の砂糖で~」という件だった。

今週頭に早速出かけて、お話を聞きながら試食させていただく。
その美味しさにびっくりして、今日納品してもらったのだが、もう何でそんなに早かったかと言うと、
ものすごーいウチ好みのドンピシャの味だったから。

ウチは普段、砂糖を食べないというのはもう皆さんご存知かもしれないが、
ジャムの好みもおんなじで、甘いだけのジャムっていうのは、美味しいと思えない。
その各々のフルーツの味がギュッとつまったのが美味しいと感じるわけで、
それにトロミなんかをつけたりする補助的な砂糖であってほしい。

お砂糖はごく少量で果物の甘さを引き出しているという言葉通り、期待通りの砂糖感。
撮影に選んだのは"サワーチェリー(ノースター)"だったのだが、もうファインダー越しに
唾を飲み込みながら。。終わった瞬間口に放り込むと、
ギュッギュッ、甘酸っぱい~、おいし~となったわけで。

果実は柑橘類を除いてほぼ長野県産。ご夫妻が自宅で育てたフルーツのジャムもある。
パン用にジャムを作っているということで、トロミもパンに塗るのにばっちりな固さです。
ヨーグルトに入れるには糖度が少ないので、たーくさん入れないと甘くならないとおっしゃっていました。

今回、わざわざでは11種類5個ずつ入荷しました。
その季節季節での美味しいジャムを作られていますので、季節によってラインナップが変わります。
特徴的なのがその種類の多さで、今回りんごだけで3種類。品種でジャムの色も味も全然違うそう。
そういった食べ比べる楽しみもあります。数に限りがあります、お早めにどうぞ。

fruits in jam / 500- ~ 700-

フルーツインジャムさんのWEBサイトでご購入いただけます。
うちのonline shopでも来年から取り扱い予定です。

f0203920_16162372.jpg


とっても素敵なご夫婦で、これからのお付き合いが楽しみです!
まずは中華会、よろしくお願いします^^


P.S

メインPCがクラッシュしました。
年内オンラインショップの商品の追加、更新ができなくなってしまいました。
かろうじてご注文リストだけは引き出せましたので、通販のやり取りに支障はありません。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

コメントいつもありがとうございます^^楽しく拝見しています。
週末にまとめてお返事いたします。
[PR]
by wazawazapan | 2009-12-17 15:58 | ストーリーのあるモノたち
理想のバゲットができるまで3 - ウチらしくないバゲット-
f0203920_15344791.jpg


今もバゲットの試行錯誤は続いているのだが、ふと思い立って、試してみたことがある。
で、上の写真のバゲット。ウチらしくない(苦笑)

f0203920_15404353.jpg


・・・・やっぱ、ウチらしくない(笑)。
でも、ちょっと、嬉しい。

ウチらしいのはどんなのかと言うと、これ。

f0203920_11554742.jpg


これがウチのいつものバゲット。安心感あるわ、これがウチの。

上と下の写真は粉の種類・分量や酵母、塩の量、全て同じ方法で生地を作り、
同じ成形方法をし、同じ条件で発酵させ、同じ焼成方法で焼いたもの。
何が違うかというと、水分量が違うのだ。

上のバゲットが加水約60%、下のが約80%。
今回こんなことをしたのは、成形の方法とクープの入れ方の再確認をしたかったのだ。
成形方法やクープ入れの技術的な問題で、美形にならないのか、
はたまた、生地作りや製法で失敗しているか、ガスオーブンの強風が元凶なのか、
原因はどこにあるのかはっきりと確かめたかった。
そして、とことん見た目にこだわって60%で作ってみたのだった。

そしたら60ではやっぱり作れることがわかった。ガスオーブンのせいでも、
生地作りの工程にも、成形やクープ入れに問題がないことが実感でき、安心した。

生地が硬く扱いやすいので、成形も楽だし、クープ入れで生地が引きつることもないから
生地を削げる。だからエッジは立ちやすい。意外だったのは内層。

f0203920_15492820.jpg


60%で気泡が入ったことが物凄く意外だったが、思い当たる節がある。
これで色々なことがわかったので、次焼いて、内容詰めて、また書きます。
[PR]
by wazawazapan | 2009-12-15 23:40 | バゲット
年末年始休業のお知らせ
12/27(日)~1/9(土)まで店舗、オンラインショップ共にお休みを頂きます。
年明けの店舗の初日オーブン日は1/15(金)となります。
停車場ガーデンの卸販売につきましても、1/15より再開いたします。
ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いいたします。

オンラインショップでのご注文は休業日も受け付けております。
ただし、メールの返信、商品の発送業務は全て休み明けからの対応となりますので、ご了承ください。

年明けからオンラインショップの発送方法が変更になります。
木、金、土のみ発送業務を致します。商品到着の日時指定が金・土・日のみ可能です。
業務を円滑に行うために、このような形をとらせていただくことに致しました。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

シュトーレンの販売で、予想を超えるご注文があり、発送業務を円滑に進めることが出来ず、
多くのお客様にご迷惑をおかけしてしまいました。この場をかりてお詫び申し上げます。
今後、このような状況に陥らないよう、精進して参りますので、今後ともよろしくお願いいたします。

パン屋になって来年は2年目の年になります。
皆さんに支えられて今年も楽しく終わることができそうです。
未熟な私にアドバイスを頂いたり、本当に皆様には感謝しております。
[PR]
by wazawazapan | 2009-12-15 10:32 | わざわざからお知らせ
艶のあるクラム
f0203920_1210858.jpg


昨日はパン屋をしながら雑誌の取材を一日受けた。
営業と通販と取材とでこんがらがるかなぁと心配だったのだが、
店が暇で助かった、イヤ、助かったのか?・・・。
この写真は、撮っているところを撮影するという1コマ、
パン作っているところとか写真撮ってるとことか、普段人に見られない部分を
見られている緊張感を味わう。記事が楽しみです。遠くから本当にありがとうございました!
(本の名前を失念してしまったので、発売日等がわかったらお知らせしますね^^)

お昼を食べながらライターさんとお話していた時、ひょんなことから他のパン屋の話になり、
自分がパンを焼き始めてパン屋を意識しだした時の話になった。
すっかり自分の頭の中から抜けていたのだが、「そう言えば・・・」と話し始めると、
当時の記憶が鮮明に頭に蘇ってきたのだった。

パン屋になると決めた数年前、他のパン屋の食べ歩きに「研修」と称して散在していたことがあった。
パンを習ったことのない私にとって、パン屋のパンを食べることは最大の勉強であり、
一口一口を食べながら、入っている材料を推察して作ったり、製法を推察して作ったり、
そういうのが楽しく楽しくて仕方がなかった。
おいしいパンがあると聞けば、週末にドライブがてら遊びに行き、観光とおいしい研修をしに
いくのが家族の楽しみとなった。

自画自賛タイプの我々のことだから、滅多に他のパン屋に負けないのだが、
当時一軒だけ、ウチより確実においしいパン屋があった。
何度も何度もそのパン屋に通い、パンを買い、薄切りにしたり、厚切りにしたり、
1週間くらい放置したり、ひっくり返して眺めたり、なんでこのパンはおいしいのだろうと
食べながらいつも話していた。

ウチのパンになくて、このパンにあるもの。それは「艶のあるクラム」だった。
カンパーニュをカットすると所々に大きな穴が空き、それが艶々と光っている。
この艶のところにくると、何ともいえない香りが封じ込められているような、
そして、口に含むと水分を含んだもっちりとした食感。これがおいしいんだ。
今でこそ流れでそういうパンをよく見かけるようになったが、4,5年前はそんなになかった。

それから、どうやったら艶のあるクラムができるのだろうと考えた。
水分を多く含んでいるからツヤツヤしているに違いないと、単純な私は自分のパンの水分量を
どんどん増やした。以前このブログで話したが、ママ友にパン屋のパンは2,3日すると
硬くなるのが嫌だと聞いたのもこの頃だった。この問題もこれで解決するに違いないと思った。

しかし、水分量を増やすと生地がベタつき、成型もロクにできない。
考えた末、冷蔵庫で生地を冷やしてから、成型することにした。
その頃は長時間低温発酵とか全く知らず、ベーカーズパーセントとかも知らず、
今思えば、ベーカーズパーセント100%とか120とか200くらいまでやって
型に詰めて焼いていたから、知らないことって素晴らしい(笑)

その後、何とか自力で何とか艶のあるクラムのパンを焼くことに成功し、
それがロデブだったのだが、その頃は水分量が非常に多いロデブというパンが
この世で数百年前から焼かれていることも露知らず、すげぇパンを作った!と
例の自画自賛をし、編み出した編み出したと浮かれていたのだった。

数日後、図書館で製パンの本を読んでいると、長時間低温発酵も、ロデブもしっかりと存在し、
パンの歴史の奥深さに感嘆と驚愕をし、チキショウ、もう普通にあるし・・・と
がっくりと肩を落としたことを覚えている。惨敗。

ロデブは今、店に出していない。アレを焼くとオーブンが占領されてしまい
パンを焼くスケジュールに組み込めないのだ。新しいオーブンが入ったら
超カッコいいロデブを焼きたいから、それまでに練習しておくことにする。
[PR]
by wazawazapan | 2009-12-13 21:02 | パン考
体の食べたいものを食べる話
シュトーレンの発送やシャバ、明日の仕込みなどで、ぱつんぱつんになってきた。
今日、信濃毎日新聞に載ったらしいので、明日の店がちょっと心配。
午後から一人で回さないといけない。

にもかかわらず、PCに向かいブログを書くのは、一人で仕込んで焼いてると
無性にしゃべりたくなるこの性。コメントのお返事も途中ですが、新記事の投稿お許しください。

青山に行ってた時は週末の3日のアホみたいな忙しさだけ乗り越えてしまえば、
休めてよかったのだが、通販に注文が殺到すると休めなくなった。
そういえば、オンラインは年中無休だったのだ。(本当にありがとうございます、感謝してます)
今回で学習したので、来年から日曜日は完全休業しようと思う。
そんな忙しさの中、無償に食べたくなるのはうどん、ご飯、パン、パスタ。そう、炭水化物。

体が欲するという感じで、炭水化物が食べたくてしょうがないので、そればかり食べている。
多分、ずっと動いているので絶えず消費していて、手っ取り早くエネルギーに変換できる
炭水化物を欲しているのだと思う。アスリートかって突っ込みは置いておいて、
マジでパン屋ハードワーク。でもすっごい楽しいの。

体が食べたいものを食べるっていうのは、きっと理にかなっている。
体にいいからと頭で食べるのはやめて、体の声を聞いてあげるのが一番いい。

食べたいものを食べる話。

じゃあ、仕込み行ってきます~!
お返事、来週になると思います。でも記事の更新はしちゃうかもしれません、すいません。
ブログで皆さんに会うのが最高の息抜きです。

皆さん、メールありがとうございます。全て読んでいます。
とても嬉しく本当に力が出ます、ありがとうございます。
[PR]
by wazawazapan | 2009-12-10 14:20 | パン屋のたわいもない話