カテゴリ:ストーリーのあるモノたち( 46 )
鉄のフライパン
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鉄のフライパンが大好きです。
テフロンのフライパンが世の中に急激に広まっていったときも、
フライパンを強火で熱しちゃいけないって何なんだ!と憤り、
まぁ時流に乗って買いはしましたけど、短いスパンで買い替えなければ
ならないシステムにまた憤り、すぐやめました。

一番最初に買ったのは中華鍋でかれこれ10数年前のことです。
近所の金物屋でお玉付3千円くらいで買って、昔はこれ一個で何でも作っていました。
今でもいい仕事をして、中華はコレと決めています。

次に買ったのは、新婚旅行から帰ってきてすぐに合羽橋で買った二つのスペイン料理用フライパン。
小型のがトルティージャ(スペインオムレツ)専用で、これは何か一人分作るときなど、
とっても便利で大好きです。後はパエリヤ鍋で、これはそのままテーブルに出しても映えるので、
野菜などグリルしてそのまま出したりします。

その次に買ったのが、グリル専用フライパンでダッチオーブンで有名なロッジの
グリルパンを2サイズ。グリルは厚いフライパンで焼いてなんぼの世界なので、
カンカンに熱した鋳物の力でジューと焼きます。
蓄熱するので、熱した後に弱火にして目玉焼きもとてもいいです。
ひっくり返さず焼くカリカリの目玉焼きがおいしく焼けます。あと、ホットケーキもこれで。
きれいな焼き色が満遍なくつきます。

その次に双葉工業の24cmのフライパン。5つもフライパンを持っていたのに
普通のフライパンサイズを持っていなかったので、軽くて使いやすそうなこれを選びました。
軽いっていうのは大事ですね。今、使用頻度が一番多いのはこれかもしれません。

合計6個を用途によって使い分けます。もういい加減にした方がよいと思いますが、
実は私、もう一つ欲しいフライパンがあるのです。

それが写真のフライパン。ドイツのTURKのフライパンです。
継ぎ目のないフライパンで一枚の鉄から職人さんがハンマーで打ち出して作っています。

初めて見たのは2,3年前で「こ、これは!!」と足が震える思いだったのです。
鉄のフライパンマニアの血が騒ぎます。これを持たずしてマニアだと胸を張れるのか!と。
こんなかっこいいフライパンは見たことがありませんでした。
これだけの厚さの鉄を打ち出す作業はどれほどのものでしょうか。
実物を見ると、均等に打ち出された鉄の美しさに息を飲むことでしょう。
自分のものにしたい衝動に駆られましたが、欲しいと言えるはずがありません。

お店に雑貨を置くことを決めた時、真っ先に思い浮かんだのがTURKのフライパンです。
ただお値段が張りますので、パン屋に置く雑貨としては少々荷が重いと断念しました。
もう少しでお店も1年経ちます。やっと決心がつき、えいやっと入荷しました。

どうぞ、私のお気に入りのフライパン、見に来てください。
150年変わらない製法で作られているこのフライパンは、
ドイツでは母が子に譲り、親子何代にも渡って使われている家庭もあるそうです。
一生もんではありません。半永久がうたい文句です。

これから野外でバーベキューシーズンです、キャンパーのお父さん、
こんなの持ってったら人気者間違いなしです。(←営業トーク)

(写真左より 18cm 14,700- 20cm 16,800- 24cm 21,000-)

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コメントいつもありがとうございます。
楽しく拝見しております。営業終了後にお返事致しますのでよろしくお願いします^^

あっ相変わらず店内セール中です。
お待ちしております!
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by wazawazapan | 2010-07-15 22:12 | ストーリーのあるモノたち
テクスチャ
「この人の器を何枚売ったかわからない」と言ったのはべにやのご主人で、
私が白磁の7寸皿をまとめ買いした時にご主人がこう呟いたのだった。

私は角さんの器をこれから何枚売ることができるだろうか?と時々思う。
べにやのご主人が遠くを見ながら昔を懐かしみ、買っていったお客様のことを思い出したように、
私にとって角さんの器を売ることが何か特別なことになっていくような気がしている。
これから何年もの積み重ねの中で、素晴らしい出会いを皆さんにお裾分けできたらと思う。

角さんの工房にまた器を取りに行く。
取り留めのない器話の中で、色々なことを教えてもらい、
自分が何故角さんの器に心惹かれるのか、ぼやけていた景色がくっきりしていくように、
会話を重ねるうちに謎が解けていく。それが楽しくて楽しくて、また好きになる。

角さんは御牧原の粘土と信楽の土を混ぜて土を作る。
ざぶんと釉薬をかけたシンプルな器の中に表情があるのは、その土作りのお陰なのだ。
(もちろん、角さんが生み出すフォルムや熟練の技があるという大前提で)
鉄分が豊富で様々な成分が混在する御牧の土が、釉薬と反応し独特の表情を生む。

赤土で白い器を作るにはたくさんの困難があるだろうが、
それを逆手にとって微塵にも感じさせないその作品。

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白化粧の上に銀

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白化粧に呉須のライン

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白化粧に御牧の土を混ぜたもの+繊細な図柄

角さんの器は今出来たばかりなのに、新しいのにアンティークのような雰囲気ですね。と言うと、
そう!そう!私それ狙ってるのよ。と角さんは言った。

質感とデザイン、信じられない薄さ・軽さ。
そして日常使いに相応しい頑丈さ。
高い?イヤイヤ、安すぎますよ。
一つでも手にしてみることをお勧めします。
価値観の変化が自分の中で起こるでしょう。

手にした瞬間に想像したより軽い、その"想像したより軽い"感じを大事にしたいと
角さんは言います。そういう軽さが心のゆとりや余裕になったり、
自分を豊かにしてくれるような気がするとおっしゃっていました。

そうですね、使うたびにその軽さからゆとりを与えられている気がします。
数分のお茶の時間で心が休まることを感じているのは、私だけではない気がします。
最近は、夫や娘も器の楽しみを感じてくれるようになりました。

毎回毎回、角さんは私に色々なことを教えてくださいます。
またそんなこと、皆さんにお伝えできればと思います。

新しい作品、入荷しています。
セールと同時にお楽しみください。
(角さんの無地皿シリーズの一部がセール対象になっています。
残り少なくなってきました、お早めにどうぞ。)

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+新商品入荷情報

ブリキ茶筒小、ブリキ四角缶大、本皮財布、ノートなど
角りわ子さんのポット、器など各種
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by wazawazapan | 2010-07-08 07:23 | ストーリーのあるモノたち
追加!
角さんの器、再入荷しました。
前回入荷分をご覧になったお客様達の声を踏まえて、
今回は柄物をたくさん入荷しております。
入荷商品の一部をご紹介いたします。

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じっと眺めていたら、風に揺れる風知草を思い出しました。
自然の中にあるものをふと切り取ったようなテキスタイルデザインに見えてきます。

カップ 径11cm×高さ6.5cm / 3,000-


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この手の釉薬をかけたデザインで5,6年経過したものを角さん宅で見ましたが、
明るい表面だったものが鈍い光に変化し、とても味わい深かったです。
使って育てていきたい器です。

鉢 径19cm×高さ9cm / 7,000-

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今回入荷の板皿に前回分のカップを合わせて。
板皿のこの意匠が今私の一番好きなタイプの柄で、
赤土+白化粧+引っかき+薄緑、この薄い緑の出方が凄く綺麗で好きです。
壁に掛けて飾りたいほどです。見ていて飽きません。

板皿 35cm×13.5cm / 10,000- 
カップ 径11cm×高さ6.5cm / 2,500-

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このお皿もいいです。
表裏に施されたラインが黒のお皿をさらに引き締めてクールです。
使い勝手がよいサイズで思わず揃えたくなります。
これは私が欲しい、欲しいです。。
そして、軽い!もうほんと、軽いです。

皿 径22.5cm 高さ3cm / 7,000-

是非、店頭で見て触って下さい。
そして、是非、ご購入して使ってみてください。
虜になりますよ。

パン屋に器。いいんです、いいんです。
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by wazawazapan | 2010-05-11 15:12 | ストーリーのあるモノたち
角りわ子さんの器
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昨日、こんな記事を書いておいて、こんなタイミングで角さんの器を入荷して、
イヤラシイなぁなんて思わないでください(笑)

今日、角さんの工房に取りに行ってきました。今週末のお店から並びます。
わざわざ用に作ってもらったシンプル仕様のものと、
写真のような意匠をほどこされたモノ。
(上記の写真は全てぐいのみです。小さくて凄くいいです。)
これから少しづつブログでも紹介していきます。

オンラインショップ改装も90%くらい進みました。もうちょっとしたら公開します。
角さんの器も順に載せていきます。

パン買うついでに器をなのか、
器を買いに来たついでにパン買ってもらうのか。
う~ん、後者、かな。後者がいい。

角さんの紹介ページはこちら。
おいしい器1
おいしい器2
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by wazawazapan | 2010-04-20 15:52 | ストーリーのあるモノたち
イランの手吹きガラス
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イランから手吹きガラス入荷しました。
手仕事の揺らぎ感があり、素朴で普段使いにちょうどよいです。
お手にとってご覧ください。

600~1,300-

食事の定点観測 2日目(3/11)
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by wazawazapan | 2010-03-11 15:18 | ストーリーのあるモノたち
おいしい器 2
「パンと雑貨の店なのですが、貴社の商品orあなたの作品をどうしても置かせて
いただきたいのです」と言うと、世の中の人は大抵2種類の反応を示す。
「パンですか?!面白いですね!」と興味津々で話を聞いてくださる方、
うんともすんとも言わない方(相手にしてくれません)。
私は運がとてもよく幸い前者の方に出会うことが多く、とても助かっているのだが、
後者の人と出会ったとしてもさして気にならない。
仕方ないなぁと縁がなかったのだなぁとこちらもともかく言わない。
それで終わりなのである。人の縁とはそんなものだと思っている。
私は商品をいつも探しているようで、人の縁を探しているのだなと時々思う。

角さんに初めて器を置きたいと言った時、「置かせてくれるの?」と
嬉しそうに言われたことが一番の驚きだった。
こういった場合、私は新米パン屋なわけで、角さんは個展を銀座やソウルで行っているような
陶芸家であり、水上先生の一番弟子であり、人生の先輩であるのに、そういう人が
私のような年下のチンチクリンに置かせてくれるの?と言うんです。
しかもパン屋ですから。私は目を丸くしました、そして、
こちらこそ置いていただけるのですか!となったのです。

角さんの工房に着くと、総勢5匹のワンちゃんがお出迎え。
お絵かきセットを持参して、ワンちゃんを描くんだと息巻いていた娘も、
大型犬たちが一斉に吠える様に、一瞬で泣き顔に。

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つづきはこちらから
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by wazawazapan | 2010-02-09 08:02 | ストーリーのあるモノたち
おいしい器 1
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お店のある東御市はほんの数年前まで北御牧村という村だった。
旧東部町と旧北御牧村の合併で東御市(とうみし)となったのだが、
旧北御牧村には二つの山があって、ウチが方が御牧原、もう一つの山は八重原。
どちらも小高い山の上が平地になっていて、遠くの山々が目に美しく、
外からの移住者が比較的多いことも頷ける。

八重原は作家の故水上勉先生が晩年過ごされた地でもあり、今でも水上先生の小屋があり
その周辺にかつてのお弟子さん達が住み、今でも創作活動を続けておられる。

そのお弟子さんの一人に陶芸家の角りわ子さんがいる。
角さんとの出会いは1年半前の東御のアートフェスティバルだった。
アートフェスティバルでは陶器市がある。器好きとしては見逃せないイベントだった。

朝一に出かけ、駆け足で会場に着き、早足で全ブースを回る。
とりあえず、ここもダメ、あそこもダメ、ぁあー所詮、田舎の陶器市こんなもんか・・・
と思った瞬間、すげぇ格違いのブースが現れる。角さんの陶器だった。

机の上に無造作に並べられた陶器たちが輝きを放っている。もう目が釘付け。
持つと薄くて軽い。繊細なデザインなのに持った感じがいかにも作家ものと言う雰囲気ではなく、
何だか日常に使ってこその、デザインされつつ使いやすそう。これってあんまりない。
作家モノと職人さんものの良いところを併せ持った感じで、ともかく凄く使いやすそう。
スタッキングできそうだし、もう、この軽さは衝撃。
そこで購入した食器は今も毎日活躍している。

帰ってから即効パンを仕込み、翌日、もう一度そこへ行き、パンを渡す。
素晴らしい陶器を売っていただいた御礼をたかだかパンで済まそうとしたのだった。

それから、角さんの工房を訪ねたり、角さんの個展に行ったり。
いつも思うけど、素晴らしい作品を作る人というのは本当に人柄も素晴らしいのだ。
話していることで心が安らぎ、様々なことを勉強させてもらえる。
心から出会えてよかったと思えるのだった。

今日は角さんの工房に遊びに行ってきた。
実はわざわざに角さんの器を置かせてもらえる約束が実現することになったのだ。
(パン屋に器を置く…変なパン屋だと断らない角さんが好き)

続く。
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by wazawazapan | 2010-02-08 13:40 | ストーリーのあるモノたち
あひろ屋さんの手ぬぐい
あひろ屋さんの手ぬぐいを入荷しました。並べているだけでウキウキしてきました。

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結婚した時に友人にお祝いをもらい、そのお礼にと一人一人に違う柄の手ぬぐいを
渡したことがあります。手ぬぐいならもらって困ることもないだろうし、
柄がそれぞれで皆で開けた時に楽しいなぁと思ったからです。

町屋館でパンの販売を始めた時、頭に手ぬぐいを巻きました。
今もパートさんには手ぬぐいを頭に巻いてもらっています。

お茶を出すときにポットの下にサッと手ぬぐいをひいて出します。
こぼれた雫をそっと受け止めてくれます。

お皿を拭いてもらう事もあります。
汗をぬぐってもらう日もあります。
さすがにオシメにすることはありませんでしたが、
洗って使ってクタクタになったらそれもいいかもしれません。

洗い色が落ち増す風合い、やわらかい布の手触り。
手ぬぐいが好きです。

あひろ屋さんの鉄瓶の柄の手ぬぐいを見た瞬間から、欲しくて欲しくてたまらなくなりました。
テキスタイルデザインがモダンで、日本古来のものをうまく表現されている点がとても好みに
合いました。季節感もあり、本当に素敵な手ぬぐいです。
やっと入荷しました。どうぞお手にとってご覧ください。

1,050- ~ 1,260-
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by wazawazapan | 2010-02-04 11:40 | ストーリーのあるモノたち
用の美
若い頃、友人達を四文字熟語で表したらどんなのになるかなんて話を呑みながら(だったと思う)
していた時、当時、一番仲のよかった夫のことを「質実剛健」と例えたら、周りの友人たちが
おおっーと沸いたことがあった。

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夫と業務用商品を同じくくりで語るのもアレなんだが、業務用商品という物の中に、
まさに質実剛健で、時として素晴らしいデザインの商品がある。

デザインしようとしてデザインされたものでは決してなく、
使いやすさを追求していく中で、削ぎ落とされて浮かんできたライン。
用の美と言うと、もう少し温かみのある陶器に似合いそうな言葉だけど、
こういった業務用商品や箒などの日常の道具にそんな「用の美」を感じてしまう。

業務用のオイルポット。以前紹介したボダムのオリーブオイル入れは少しづつしか
オイルが出ないから、パスタのソースを作るときや炒め物の時は少し不便を感じていた。
やっとみつけた気に入った形のオイルポット。ほら、佇まいが美しいでしょう?

*オイルポット (SUS18-8 450ml) 1,300-
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by wazawazapan | 2010-01-25 12:41 | ストーリーのあるモノたち
お茶入りました。
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コーヒーも大好きなんだけど、時々1杯飲むくらいがちょうどよくて、
ウチで頻繁に登場するのはやっぱりお茶。

緑茶はあんまり飲まなくて、茶系のお茶が好き。
紅茶、ほうじ茶、番茶、ハーブティー・・・、そんなのを朝からガブガブと飲むんだ。

農薬を使わず育てた紅茶を愛飲しているひしわから色々なお茶が出ていることをふと思い出し、
頼んでみた。ほうじ茶と三年番茶。

一時期、少しの和菓子とほうじ茶で、夜な夜な夫婦でお茶の時間を
楽しんでいた時期があって、ほうじ茶は色々なところのを飲んで試していた。

一番最初にハマったのは、旅行中に見つけた金沢の丸八製茶場の加賀棒茶。
香りが高くてとても気にいって見つけるとよく買ってストックしていた。
次は友達に教えてもらった京都の一保堂のほうじ茶。
お茶が甘いと知ったのはこれがきっかけだった。
加賀棒茶よりも味が好みで、甘くて丸くて、飲むとほっこりした。
それ以後も色々なほうじ茶を放浪してみたが、上記にかなうものは見つからなかった。

さて、ひしわの有機ほうじ茶。そんなわけで少し恐々でした。

説明書どおりに入れると・・・あま~い!
香りは加賀棒茶に負けるが、甘みが強い。色・味は一保堂より。
ほうじ茶は間違って長い時間、抽出すると苦味が出てくるのだが、ポットに入れっぱなしでも
苦味がほとんど出なかった。雑味がなく、文句なし、おいしいです。
ひしわ、ますます好きになりました。三年番茶も楽しみ。

「化学合成農薬や化学肥料に頼らず、土を活かす農法に取り組んでおります。
大地の恵みをたっぷりと含んだ香り高く味わい深いお茶ができました。」

有機ほうじ茶 100g 420円 
有機熟成三年番茶 100g  420円

お店に入荷しています。

※年末のメインPCのクラッシュでオンラインショップの更新ができなくなってしまいました。
 よい機会だと思い、只今、オンラインショップを全面改装しております。
 1月中には生まれ変わった形でリニューアルできるようにがんばってます。
 ご迷惑をお掛けしますが、どうぞ今しばらくお待ちくださいませ。
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by wazawazapan | 2010-01-12 09:11 | ストーリーのあるモノたち