目を開けろ、耳をふさぐな!
十人十色。
昔の人は本当にいいことを言ったと思う。
一人一人の意見を一つに集約することなど、できるはずもないわけで、
夫婦や友人、そんなごく近い間柄でさえ、全ての意見が同一になるのは不可能なのだ。
誰もが皆違う、一人として全く同じ考え方の人間などない。

その大前提を念頭に置いた上で、今日はこの私の話を読んでください。
私の意見は誰とも迎合しません。一個人の個人的な見解であり、影響力もなく、
何の説得力もありません。誰かに共感して貰うことを願って書くのではありません。
ただ、今現在の私の考えを記すまでです。ご意見・ご感想くださいね。
コメント欄で皆で話しましょう。

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2週間前に起こった未曾有の大震災は、私の生き方に大きな影響を与えたと
言わざるを得ません。これまでの生活に対する考え方を一変で覆しました。
自然の驚異、人間たちのこれまでの奢った生活・社会、まざまざと見せ付けられました。

この土曜日に鎌仲ひとみ監督の映画を見、講演会を聞き、そして翌日に上田市で
行なわれた鎌仲監督の講演会+ディスカッションの場に参加してきました。
震災が起こってから海外のメディアにも気を配り、日本での報道とにギャップを感じ、
ことの真相は日本人にははっきり認識されてないのではと、何となく感じていた思いが
この2日間を通して固い決意に変化し、立ち上がる力を私にくれました。

本来、主婦であり、パン屋であり、ただ一介のド素人が何らかの意見を持ち、
高々数百程度のアクセスのブログで見解を示してもということもありましたし、
この震災に対しての自分の見解を一方的に話すべきではないと感じていましたが、
今日は勇気を持ってきちんと書きます。

鎌仲ひとみ監督"ミツバチの羽音と地球の回転"公式HP
渋谷アップリンクファクトリーで鎌仲ひとみ監督緊急特集4/3(日)~4/15(金)

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まず、2週間前に起こった震災での津波被害に関しては本当に心が痛むばかりです。
想像だにしなかった津波が街を襲い、壊滅的な被害をもたらしました。
現在、本当に酷い状況の中で耐えている被災者のために、私も少しでも力になりたいと
いう気持ちで、現在東御市のバックアップを得てチャリティーバザーを開催予定です。
5月に開催するため奔走しています。(内容決定次第お知らせいたします。)

私は、津波の被害からはいずれ立ち上がれる日がくると信じています。
現場の凄惨さを知る度、涙を流す日々が続いていますが、
多くのボランティアが駆けつけ、国をあげて復興を支援していくことでしょう。
今までそうだったように、日本は戦争や大災害から何度も立ち上がっています。
この被害を忘れず、ささやかな支援の手をあげながら私も協力を惜しまないと約束します。

糸井重里さんが紹介、医療スタッフとして被災地で働いた看護師さんの日記
New York Times PHOTO(被災地の写真が254枚見れます)
津波被害で街はどう変わったか(ABC News)Google Earthより
災害地用ロケットストーブワークショップ開催
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大きな問題はやはり原子力発電所です。
現在、福島第一原子力発電所は危機的な状況に直面しています。
IAEAが定める国際評価尺度ではアメリカのスリーマイルを超えてレベル6に入りました。
この原子力発電所で起こっている惨事に関しては、日本のメディアはごく一部分しか
報道を行なっていません。海外のメディアは日本より開かれた報道をしています。
現在、原発反対のデモが各地で行なわれていることを日本のマスメディアは
報道していませんし、都合の悪いことはどうやら報道しないスタイルのようです。
まず、わたし達は正確に情報を察知しなければなりません。
幅広いメディアに満遍なく目を通すことによって情報の偏りを防ぎながら、
知識を深めることが必要です。

例えばインターネットだけ新聞だけTVだけではなく、インターネットも新聞もTVも見て
聞くことに意義があります。ある程度の概要が掴めてくれば、自分の考察指針ができてくるので、
後は大まかなチェックのみで表裏両方から物事を推察できるようになり、
大体概要がわかるようになります。

地震についての情報を得ることで、不安になり生活が成り立たない人が問題になってますが、
それは確実な情報を得ることで安心感を得ることができます。
現状を知ることによって対策を練ることができ、どんな状況になっても
自分自身で判断が下せるようになるのです。自分の身は自分で守るしかありません。
知識と教養は強い心を作ります。知らないから不安なのです。
よくわからないから不安になるのです。知って自分の判断基準を持てば、
誰かに流されることもなく、不安を消すことができるのです。
知ることを恐れていては何も始まらないのです。
まず知る。目を開けて、耳を傾けましょう。

*ニュースサイト 日本語・英語のみ少々ピックアップ
BBC(イギリス)
ロイター(アメリカ)
ロイター日本版
CNN(アメリカ)
ニコニコ動画(原子力発電所関連の記者会見を生放送)
USTREAM
朝日新聞社
日本経済新聞
読売新聞

*TIPS

原子力資料情報室
東北関東大震災・非公式・放射性物質モニタリングポストMAP

現在の状況で"日常に普段どおりに生活を楽しむ"なんていう風潮は、
目をつぶり、耳をふさいだ上に作られた見せ掛けの幸せで、作られた幻想でしかありません。
私達がそうやって曖昧にこの問題を乗り切ったと思ったとしても、
今までどおりの生活が営まれるのは今後数十年くらいでしかないでしょう。
私達の子孫は私達が作った幻想の社会では生活できなくなることが、
現状を察知できれば目に見えてくるのです。

これからわたし達は変わらないといけません。
私は変わります、決めました。
これまで目をつぶってごめんなさい。
私はこれから変わります。

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鎌仲監督の講演にはかなり衝撃的な内容が含まれていました。
大きく分けて3つの主題がありました。

1.福岡第一原発に関する問題
2.原子力発電所の廃止を求める市民運動
3.次世代エネルギー

1に関しては非常に深刻な状態で、現状を把握し、自分自身の判断基準を持ち、
きちんと個別に対応するべき状況です。海外の研究機関でのデータを総合すると
既に現状30%ほどの放射性物質が外に漏れていると見るのが妥当だそうです(3/26現在)。
日本ではこの状況を明言していませんが、放射性物質がどのくらいどこで計測されていると
いうデータから、フランス・ドイツ・アメリカなどの研究機関が20%~70%の数値を
計算して出したという結果を見て、真ん中の30%とみたという監督の見解です。

福島第一原発内には凡そ60トンの放射性物質が含まれているそうです。
(ソースが見つからず未確認、情報求む)その内の30%と仮定して18トンです。
チェルノブイリでは190トンの放射性物質の入った炉が爆発していますので、
全てが漏れたとしてもチェルノブイリ未満であることは間違いないようです。
しかし、広島の原爆にはウラン235が約60kg使用されていることを考えると、
福岡第一原発の放射性物質による汚染は桁違いだとも言えると思います。
(原爆と原発の放射性物質洩れを一緒に比較するのは単純すぎるかもしれません)

程度はあるにせよ、現状放射性物質が漏れ出ているというのは明らかな状況です。
一昨日(3/27)の時点で、政府が2号機で1時間当たり1シーベルトを超える高い放射線量が
検出されたと発表しています。今日の発表(3/29)ではプルトニウムが土壌から検出されたと
報告されています。
検出されたプルトニウムの中にプルトニウム239が含まれて
いましたが、この239の半減期は2万4000年です。

放射性物質による「健康に直ちに影響はない」とう政府の見解が発表されています。
裏を返せば、直ちに影響はないが、数年後に何らかの異常が発生する可能性を
否定をしていません。

乳幼児・子どもに関しては非常に影響が心配です。
チェルノブイリでは幼児時代に被災した子ども達に、後々甲状腺癌が増えたという
事例が報告されていますが、放射性物質は体の中に潜みつつも実態が見えないため、
政府はその因果関係を認めていません。

現時点で「健康に直ちに影響はない」という談話を信じるのか、そうでないのか、
個々が考え、判断を下していくしかありません。
私自身は用心に越したことはないと現状で判断し、食品や魚介類も全て産地を見ながら
購入しています。これは日ごろから無農薬の野菜を中心に食べている家の基準です。
夫は放射性物質の付着したモノを食べるくらいなら農薬を食べると言います。
農家の方への被害を思うと、非常に辛い心情ですがやむを得ません。
各自治体は放射性物質の検査機器を導入して、安全をアピールして下さい。
また、国と東京電力は農業・漁業に携わる人々に完全支援を早急にしてください。
農業がつぶれるということがどういうことを招くかを考えねばなりません。
土壌汚染が進んだ後の土壌改良まで見通して、政府は今すぐに対策を打つべきです。

放射性物質の中には半減期が45億年(ウラン238)というものも含まれています。
人間はどうしてそんなものを産み出してしまったのか、
そしてその負の遺産をどうやって処理していくのか・・・
深く考えるべき主題です。

被ばくを避けるために(原子力資料情報室より)
放射線被ばくを考える(原子力資料情報室より)
福島の野菜農家が自殺(3/29)
10キロ圏内、遺体収容できず(3/28)
チェルノブイリは事故から21年経ってどのような姿になったのか

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2の原発廃止運動については私も賛同します。
鎌仲監督の「ミツバチの羽音と太陽の回転」で取り上げられた瀬戸内海の祝島の方達は
中国電力と28年間戦っています。建てると決められたことを運動で28年間食い止めている
事実は、どれだけの苦労があったのだろうかと感慨深いものがあり、
今まで傍観してきた自分を責めるばかりです。

現在、日本には54基の原子力発電があります。
政府はこの地震が起きる前に、今後34基の新設を進める予定でした。
この震災以後この計画は鳴りを潜めていますが、今後どのようになっていくのかはわかりません。
枝野官房長官はこの件に対して「原発増設計画は福島第一事故収束後に検証、検討する」と
言っていますが、"喉元過ぎれば熱さ忘れる"にならぬことを願います。

祝島の人たちのように自分達の生活圏に原子力発電所が作られるとなった場合は、
この原発震災を見た今、反対運動に走る人が以前より増えているはずです。
目を閉じ耳をふさいでいた人達は、これまでどおり見過ごしていくことでしょうが、
現状では反対の方向に向かう人は若干増えているはずでしょう。
また、目を塞ぎきれない現実が目の前に迫ってくることを、近い将来認識せざる得ない
状況になることが想像できるので、今後反対の世論が高まることを期待します。

では、私たち長野県のように自県に原始発電所を持たず、原発問題が身近ではない人は
原発廃止運動にどんどん参加していくべきなのでしょうか。
私はそれは少し違うかなと思っています。署名・募金等には進んで参加したいと
思いますが、私はそれ以外でその運動の後ろ盾になっていきたいと考え始めています。
それは、3の次世代エネルギーの話に繋がります。

なぜ「脱原発」か(原子力資料情報室より)
隠された被曝労働(ビデオ)

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私の住む長野は中部電力によって電気の供給が行われています。
総発電量の10%が浜岡原子力発電所で作られているそうです。
それ以外を火力・水力等の発電でまかなっている現状で、
電気は有り余っている中で、使いきれない電気は捨てています。
浜岡の原子力発電所の不要論は高まっています。

ですが、私は安易に原子力発電所の撤廃だけを叫ぶことは無意味だと思っています。
そこで生活を営む人のどれだけがそこに勤め、恩恵を得ているかということを考えると
簡単に否定はできません。
撤廃によって職を失った人、家族のことを考えると人事ではありません。
国が言う原子力発電所周り経済云々に対しては一理あると思っています。
ただし、それが正しいということではなく、国や私たちがそういう状況を作り出したことに
よる前提があるということです。自作自演なわけですからつじつまが合うのは当然のことです。

流れは何にしても、ともかく現状として撤廃=雇用の問題が出てくるのは必須です。
新たな解決策を元にそういった撤廃の運動をすることが第一だと思います。
当該の地域にいる人は問題が目の前に迫っているので、そんな代替案を講じて運動を
するのは難しいでしょう。

代替案というのは、原子力発電所や石油に頼らない自然エネルギーのことです。
太陽光、風力、波力などの自然に発生するエネルギーで代替でき、エネルギーの選択を
出来るような方向に転換していくという映画の内容は、今の私の気持ちにぴったり
フィットしました。私は、原発廃止運動をしている人の後方支援として、
代替案の普及に努めたいと思いました。

スェーデンでは1980年に脱原子力・脱石油の方針が国民投票によって決まりました。
これによって今までの30年間でエネルギーの選択ができるようになり、
原子力で作られた電気と、風力発電など自然に作られた電気を個人が選ぶ権利を得てます。
原子力賛成派の人たちは原子力発電で作られた電気を購入しているようです。
ただ2010年に30年ぶりに脱原発から転換 スウェーデン建設法案可決 )というニュースも。
この件に関してはこんなブログを見つけました

私たち日本では現状電気を買うという意識はなく、住んだ地域により自動的に
購入先が決定し、個人の権限はありません。送電線は全て各地方の電力会社に管理され、
エネルギーの選択は許されていない状況です。

我が家では去年、家の屋根に太陽光発電を設置しました。
天気のよい日の昼間は全て自家発電で間に合っていますが、曇りの日や夜間は
中部電気から電気を購入しています。電気を少しだけ自給していると言ってよいかも
しれませんが、これは電力会社との契約によって成立していますので、
自給とはちょっと意味合いが違うと思います。

ここまで考えて、これから私に必要な知識は、エネルギーの自給自足方法だと判断しました。
食に関してはここ数年で地産地消の意識が高まり、実行されつつありますが、
エネルギーも地域で作り地域で消費していくべきだと考えます。
海側の地域では波力発電、山の高台では風力発電、そして、水力、太陽光、
バイオマスエネルギーなど、それぞれで自治体にあった電力を作り消費していくことが
最善ではないかと今考えています。
そういう代替エネルギーへの変換方法を探りながら、
新たな原発を作らない、今ある原発を何十年かかけて廃炉にしていくという脱原発を
目指していけるとよいと思います。

私には残念ながら現時点で、次世代エネルギーの開発、転換、利用についての知識が
全く足りていません。まずは次世代エネルギーに対しての知識を深める必要があります。
早急にこの問題に取り組めるように考えていきたいと思っています。

ISEP 環境エネルギー政策研究所
「無計画停電」から「戦略的エネルギーシフト」へ(環境エネルギー政策研究所)


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(まとめ)

繰り返しになりますが、私たちが真っ先に必要なのは正確な情報の収集です。
情報を満遍なく見ることで自分なりの判断基準を得ることが目的です。
現状を見据えると、問題点が浮かび上がります。
その問題点(=現状の問題は放射性物質による汚染が長期にわたることだと私は認識していますが)
を解決するにはプロフェッショナルの力が必要で、私は無力です。
問題の解決をプロに任せることの他、最悪の事態での自分自身での防衛策を作り、
家族を守ること(=体内被曝をしないための自己防衛策、子どもの疎開等)を考えました。
そして、今後この問題が起こらないようにどうしたらよいか(=次世代エネルギーへの転換)を
どのようにしていくべきなのか、考える段階にきたと現時点で思っています。

では皆さん、共に考えて生きましょう!

PS
ここまで書くのに2日費やしてしまったよぉ~。。
茶碗洗ってないし、洗濯モノ干してないし、そうじもやってないし!
あ~でも今からがんばるっ。今日はあとは家事やって、明日からはパン屋だ。
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by wazawazapan | 2011-03-29 14:41 | パン屋のたわいもない話


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