白はやっぱりいいと思う。
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上田市で作陶されている阿部春弥さんの作品です。
主に白磁の作品を作れられていますが、ブルーグレイがかった白が好みにドンピシャハマリました。
初めて阿部さんの作品を見たのは、戸津圭一郎さんとの二人展でした。
それから何度か作品展に足を運び、わざわざで取り扱いさせていただくことになりました。

この話にも書いたように、私は白い器が大好きです。
白なら何でもよいわけではなく、白が好きだからこそ、白に厳しい頑固なおばさんであります。
阿部さんの器は厚みや丸み、重さ、風合い、色んな基準を満たした好きな白い器でした。

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この左側の器は先月の阿部さんの個展で私も購入しました。
私の中でこの器はイレギュラーな作品で、ちっとも用途が浮かばないというか、
ただ無心でジャガイモを積んでみたいと思ったのです。

スペイン料理でジャガイモの塩茹での料理があります。
岩塩をたっぷり入れたお湯で丸ごとジャガイモをことこと茹でます。
途中から鍋の蓋をとって水分を蒸発させると、ジャガイモに岩塩の塩分がくっついて
真っ白に粉を噴きます。それを皮ごとがぶりとやるわけですが、それが信じられないくらい
おいしいのです。ワインとアンチョビでもあればもう贅沢な宴になりそうです。
ポイントは岩塩で、岩塩でなければこの甘みは出ないでしょう。しょっぱくないんですね、コレが。

この器に、そのジャガイモを6個ほど積んで、1,2個、器からポトリとクロスの上に落とした絵が
頭から離れませんでした。是非、ジャガイモを積んでみたいと阿部さんにお話しながら
この器を購入したわけですが、阿部さんはきっと何のことかわからなかったと思います。

で、そのジャガイモを積んでみたいと話した後に、阿部さんに何を盛ったらよいですか?と
聞いてみました。そしたら、スープを入れたり・・・とおっしゃったのです。
明らかにスープを入れるには大きすぎる器です。私は、自分のことを棚に上げて、
阿部さんのスープ発言に、スープには大きすぎるでしょうと笑った悪い人間なのです。

家に帰って、早速、ジャガイモを茹でて積んでポトリと落として夕食にしたわけですが、
翌日、どうしてもスープを入れてみたくなりました。作者がスープと言ったらスープなのです。
ポトフを作り、その晩は別の皿にポトフを入れて飲みました。だって3人家族ですから、
1つしかないこの器は使えなかったのです。満を持して翌日の一人の昼飯で使うことにしました。

昨晩の冷やご飯を阿部さんの器に1/3ほど入れました。冷やご飯というのはウチには
例のごとく炊飯器がありませんので、鍋で炊いたら炊きたて以外は冷やご飯になります。
時々、家族に夕食は何が食べたい?と聞くと、温かいごはんが食べたいと言われて、
本当にウチは平成を生きているのか不安になりますが、その不安は置いておいて、
阿部さんの器にとにかく冷やご飯を盛るわけです。

その後に熱々に温めたポトフをぶっ掛けます。作者の意図と若干外れた気がしますが、
意図は置いておいて、木のスプーンを用意して、ポトフご飯を抱えて、
お気に入りのソファーに腰掛けたのです。一人なのでソファーで食べちゃいます、
誰も見てないからいいんです。

めちゃめちゃ幸せです。信じられないくらいの幸福感です。
食べているものは猫マンマに限りなく近いはずですが、器と木のスプーン、お気に入りの
ソファーでダラダラというスタイルが一人の昼ごはんを高い満足感に浸らせてくれました。

スープあり、です。阿部さん!
(猫マンマ入れてゴメンナサイ)

うどんやラーメン(下衆でスイマセン)アリですね、これ。
すっごく使いやすかったです。あと淵の仕上げがとてもよく、口当たりがいい。
おつゆごくごくイケますね。

それでですね、阿部さんの工房に作品を取りに伺ったとき、
この器を大小で見つけて、これはもしやと思ったのです。

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ホラね!!
嬉しそうに重ねていたら、阿部さんに笑われてしまいましたが、
入れ子マニアの血が騒ぎましたよ。
くぅ~、、あと1個重ねたい。
入れ子は私の中で最低5個は重ねたい。。

(大:3,600- 中:3,600- 小:2,500- 最小:2,800-)
(メールでのお問い合わせ可能です info★waza2.com ★=@)

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と言うわけで、只今、店内は阿部さんの作品、多数入荷しています。
是非、お気軽にお手にとってご覧ください。
田舎のパン屋で器を見るのも結構乙なものです。
実際に触れてみていただくのが一番嬉しいものです、私も、きっと作者さんも。

阿部さんの器は非常にお求め安い価格帯です。
ご本人もおっしゃっていましたが、日常の普通の生活の中で使っていただきたいからと
言うことでした。角さん、戸津さん、阿部さん、皆さんそうおっしゃいます。
ありがたいことです。
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by wazawazapan | 2010-12-07 10:39 | ストーリーのあるモノたち


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