物語の始まり
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(写真は本文と関係ありません。9月からの新商品、黒ゴマのパン、名称未定多分180円)

悩むわけでなく、絞り出す必要もなく、頭の中から言葉が流れてくることがある。
ただ思いついたという躍動感に駆られながら、ダダダっと奥から湧き出てくる。
次から次へと言葉が溢れ、指先に伝える必要もなく、そんな時はただいち早く
PCの前に座ってキーボートを叩く。

ノートには書けないんだ。
自分の言葉を自分で書いた文字見た瞬間、恥ずかしくて気が遠くなる。
もし、これが死んだ後に見つかったらと思うだけで、死ねなくなる。
死ねなくなるなら、こんないいことはない、じゃあ、ノートに書こうか。
イヤイヤそんな恥ずかしいことは断じて出来ない、
死んだ後も不安に襲われるなんてことがあったならば、死んでも死に切れないじゃないか。
と、夏の真昼間から死ぬ死ぬ連呼の上、堂々巡り。
いやぁ~、マジあついっス、今年の夏は。

PCなら電源を落としてしまえばいい。そうすれば何となくきれいになくなるがいい。
人に見られても良いものは公開して、見られないものは非公開にしてストックする。
ブログの機能をこんな風に満喫しています。

で、私、何でPCの前に座ったんだっけ?
そう、溢れ出る言葉を書き留めるんだった!!

……のぅわあわわわぁぁぁぁぁ…、わ、忘れちゃった…。ガックシ。

というわけで、私のブログの非公開ログにはかなりの量の駄文が散りばめられています。
時々、ハッとするようなよい言葉が書き付けられていたり、
箸にも棒にもひっかからないようなモンがあったり、そりゃあ酷いログでありますが、
夜な夜な眺めて、腹からこみ上げてくる笑いを抑えながら書き直しては公開してみたり。
書き直しているうちに季節に合わなくなってしまったり。
今日はそんな季節はずれの駄文をご紹介。書き出しはよかったんですよ。

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坂道 2010-05-25

雪が溶け、桜が散り。
真夜中の闇にふと火が灯るように、ポツリポツリと柔らかい緑が顔を出す。
木々の根の其処彼処から山吹が咲き、ふと見上げれば、緑が一面を覆いつくす。
山吹色って本当に山吹の花の色そのものなんだなぁなんて、ボッーと考えているうちに、
山吹は散り、全く色濃くなった緑の中に突然、藤色の房がたわわに実るのが見えた。

家まで登ってくる坂道には素晴らしい景色がある。

もう少ししたらアカシアの花が咲き乱れ、窓を開ければアカシアの芳香が、
嫌と言うほど香るのである。父が生きていれば5月に遊びに来るはずで、
アカシアの花の咲く頃だねなんて話をしていたけど、アカシアが咲くのは、そうか6月だったか。
そうかそうか、生きていたってアカシアの匂いは香らないと車の中で一人で笑ってしまった。

庭仕事をするようになってから、山の植物や道端の雑草に目が行くようになってきた。
自然風の庭を作りたいなら、山を見ればよい、そして、真似をすればよいと漸く気づく。
父が山吹だのアカシアだの、そんな山の木々の話を楽しそうにするだなんて知らなかったけれど、
最後に家の周りの景色の話をしたのは、よかった。
結局、家には一度も来ることがなかったけれど、この道の話はしたからよしとしよう。
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by wazawazapan | 2010-08-26 08:26 | パン屋のたわいもない話


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