栃木へ
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栃木へ2泊3日で行ってきました。
1.3キロのでっかいカンパーニュを2つ持って。

今年は長い休みが取れず、全国ぶらり旅に出ることができないけれど、
所用にくっつけて益子へ行こうということに。
だけど、用事が急遽なくなり、ただの栃木ぶらり旅に変更になる。
車で寝泊りしながら2泊3日の短い旅でした。
色々なことを考えるいい旅になりました。
ちょっとした旅行記です。



  
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定番の桐生の骨董市で幕開けした今回の旅行の主な目的は「パンと雑貨の店 わざわざ」としての雑貨部門強化でした。買い付けや発掘を考えていましたが、旅を進めて思いを巡らすのち、自分の頭に描くモノが違う方向へと向かうことになったのです。大量のモノを見るうちに、生産や消費、人々の生活などが心に渦巻き、欲しいという気持ちがどんどん低下していきます。物を売る仕事について深く考える機会になったとても有意義な3日間でした。

桐生の骨董市を巡った後、佐野市で佐野ラーメンをすすり、とちぎわんぱく公園を目指します。ドケチ一家の旅行の必須アイテムは無料スポットです。道の駅や直売所、日帰り温泉施設、大きな公園、祭りなどのリストを予め作り、準備に余念はありません。おいしそうなカフェ・レストラン・食堂・ラーメン屋なども外せません。向かう途中に面白そうな看板を見つけたら、すぐに曲がってしまうので、用意したリストには栃木県内どこへでも行けるように満遍なくリストアップしておきました。

f0203920_12281193.jpgそして、わんぱく公園ですが、本当に素晴らしい公園で、ピックアップした私の目を誉めてくれ!と夫に執拗に迫ってしまうほど感激したのです。面積37.2ha(と言われてもどんなに大きいか説明できないのですが、松本のアルプス公園(71.1ha)のように山1個みたいな世界に感じました。後で調べるとアルプス公園はわんぱく公園の2倍近くの広さがありました、恐るべし!)

広大なよく手入れされた敷地内に数々のアトラクションが用意されています。植栽で作られた迷路は絵本で見たあの迷路だね!鉄や石で作られた楽器を叩いたり小道を通ったりしながら園内を散策します。大きな木に囲まれた敷地内にはかなりの凄腕の庭師が腕を振るっているに違いない!と思うほど見事に手入れされています。芝が引かれ野菜が植わって、花が咲き、そんなところはもちろん、自然との調和・共生が素晴らしかったです。かなりのセンスの方が指揮を振っていることでしょう。多分、勝手に根付いたであろうグラス類を所々残し大株に仕立ててあったり、本で見たことのある外国のガーデンのようです。生かし方が素晴らしかったです、感激しました。

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f0203920_12282967.jpgはしゃぐ娘を横に夫婦二人顔がほころびっぱなしです。入館料を払って入るふしぎの船もトリックアートや鏡や赤外線を使った不思議体験、どれも大人と子供が一緒に楽しめるアトラクションでよく考えられているなぁと感心しきりでした。園内を回る路面電車のようなバス、あれもよかった!こんな素敵な公園が近くにあったらどんなに素晴らしいことでしょう。

今回、訪れた栃木県のあちこちに大きな魅力的な公園が点在していました。あれほどの施設がどうやって維持管理されているのか調べてみると、栃木県民公園福祉協会が県内の公園の維持管理をしていました。昭和47年に「都市緑化の推進を行うことにより県民福祉の増進と文化の向上を図ることを目的」として財団法人が設立されています。地域に住む人々のため、こういった活動がなされていること、なんかホント感心しました。栃木県、いいところですね。


公園でひとしきり遊んだ後は、さぁて、お待ちかねの晩御飯です。
うなぎ!うなぎ!うなぎ!一年に一回のお楽しみ、うなぎの季節がやってきました。天然のうなぎが食べられると聞いてやってきたのは真岡市の本宮前です。かなり店内地味な風貌で些か躊躇するも、おいしかった!天然のうなぎってコリコリしているんですね、初めて食べましたが、本当においしかったぁ。食べるのに夢中で今回、食べ物の写真は全く撮っていませんでした。。外食した際につけている乱雑絵日記でお楽しみください。
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道の駅で眠り、翌日は大前神社お宝骨董市で始まりました。出掛ける際のチェックポイントの一つ骨董市です。地域性があるので全国の場所場所での骨董市は、とても楽しみにしています。こちらの骨董市はかなり規模が大きいので期待していましたが、まさに骨董市と言った感じで、生活骨董より所謂骨董品の類が多かったです。「骨董市にくるのにお札を用意してこないなんて骨董市にくる意味がないでしょ!」と言ったお店のおじさんがいましたが、まさにその通り、(私にとっては)高額の骨董品のオンパレード。目の保養になりました。

結局、前述のおじさんのお店で、長らく探していた江戸後期の染付けのそばちょこを買いましたが、これは今まで見たきた中では最も安い値段で売ってもらえたので大満足です。あのおじさん、口は悪いけど、あの人、善人だわ。染付けの器を専門に扱っていて、すべての器が磨かれて整然と並べてありました。器への愛が感じられて色々なこと教えてくださいました。とってもいい感じのお店でした。

他には瀬戸の馬目の豆皿を初めて見ました。一人で見に行ってからどうしても夫にも見せたくて、もう一度見に行きました。よく図鑑で見ていましたが、これはホントよかったです。5枚で1万5千円と言われて思ったよりは安いけどやっぱり高い(笑)と話していたんだけど、もちろん買わず、ドケチですから急な買い物はできません。。これねぇ近くの骨董屋とかに置いてあったら、通っちゃうよ、また見たい。また出会いがあればよいなぁ。。

それで骨董市をブラブラしながら食材を買い込みます。桃やプラム、露天の魚屋さんで小エビの揚げたのとかアサリの炊き込みご飯、地元のおばさんから、きゅうりの塩漬けやら茹でトウモロコシを買い込みます。2日目のお昼は車でピクニックとなりました。

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そして、益子へ。益子と言えば焼き物、以前から思慕していた町に初上陸です。気になる窯元などをチェックしいざ出掛けましたが、こちらが少し空振りだったのです。と言うのも近頃、角さんの器に傾倒していたこともあって、薄い軽いが私の中でベースとなっていました。益子焼はどれもポッテリ厚みがあり重みが強いです。お店の方に益子の焼き物のことを尋ねると、益子の土であまり薄く挽くと割れるとのこと。薄く挽く場合は他の土を混ぜてやるそうです。ポッテリとした優しい風合いがよいとされていたそうですが、近年はやはり使いやすさが求められていて苦戦してしているとのことでした。

若い方の作品はやはり薄いものが多かったですが、気になった作家はほとんど益子の作家さんではありませんでした。悲しいことに、益子に昔からある窯元が焼いている器より、現在の作家をセレクトしているギャラリータイプの店の作品に目がいくのでした。こういった現代作家の作品は、全国のギャラリーで購入できるようになってきているので、益子ならでは!を見つけられず複雑な思いです。

starnetはずっと行って見たかったお店リストの一つでした。益子による際には是非と伺い、期待を裏切らない素敵なお店で、とても楽しかったです。わざわざで取り扱っている商品がかなり置いてあって、ウチは田舎の商店で洗練とは無縁ですが、陳列一つでここまで昇華できるのかと驚くばかりでした。マキマロさんの草木染の帽子を夫にプレゼントしました。上の写真で夫が被っています、とてもよく似合っています。

f0203920_1435469.jpgもえぎを後にし、プール付きの温泉そしてそこは道の駅(ブラボー!)でたっぷりと遊びます。本当はこの夜、宇都宮に餃子を食べに行こうと企んでいましたが、横に創作料理のお店が並んでいたので、プール→温泉→食べる→飲む→寝るという最強のフォーメーションと相成りました。

翌日は残念ながら雨が降り、佐野でまたラーメンを食べ(佐野ラーメン、とってもおいしいです、近くの方羨ましい)、佐野のアウトレットに娘の靴を買いに。アウトレットは本当につまらなくなりました。これだけのお店が立ち並んでいるのに、私達の欲しいものは一つもありません。山積みにされた大量消費の服を横目に、購買意欲がどんどん薄れていきます。

starnetで見たマキマロさんの作った服が恋しくなりました。一つずつ丁寧に作られたものと、大量に作られ大量に消費されていくモノとが交互に目に浮かんできます。益子で見た大きな窯元で職人さんがたくさん作った陶器や作家さんが作った陶器が目に浮かびます。色んな思いが交錯します。

よい生地を何種類か一反づつ買って、色が欲しかったら自分で染めて自分で丁寧に服を縫うことなんかを妄想したり、そういう手仕事を大事にしている方からモノを買いたいと思います。

モノはなるべく持たず、大切に扱い、修理したりして、気に入ったものを時々買い、
自分だけでなく家族も気に入り、死んだ後にも娘が使いたくなるようなモノを選び、
私が使ったお金が誰かの役に立ち、そういう人を助け、そんな循環がいいと改めて感じました。

人はすぐ死にます。
ここ2年で立て続けに肉親が亡くなったり、身近な人の死を耳にする機会が増え、
年齢を重ねると共に、やがて誰しもに死が訪れることを意識するようになりました。
自分が生きること死ぬことそういうことを考えるのち、短い人生の中で、
なるべく普通になるべく自然に、負荷をかけず、やりたいように迷惑もかけず、
適当に生きて、風のように死んでいきたいと思うようになりました。
死ぬというのは生きること。思いっきり人生を謳歌したいものですね。

旅の話から消費の話とかそして死生観へ(笑)
話がそれにそれましたが、このパン屋、夏休み謳歌しております。
ありがとうございます。

帰ってきた昨晩、家族で外でバーベキューしながらワインを飲み、旅の〆となりました。
買ってきた器にご飯を盛り、語りながら(私が夫に一方的に器への愛を)
食卓を囲む楽しいヒトトキです。
もう、本当に夫には感謝しています、もちろん娘にも。
窯元周りもギャラリーにも楽しそうに付き合ってくれて本当にありがたいです。
本当にいつもありがとう。
(器屋で夫の口から「この器の高台は…」というフレーズが出た時、感動しました、
 今、高台って言ったでしょ!高台って!って心の中で連呼しましたもん。
 確実に器の門、叩いてます(爆笑)いらっしゃいませ!)

パン?パンの話題がすっかりご無沙汰ですね。
時々焼いてます。またそんな話もしたいと思います。
長々といつもどうもすんません!
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by wazawazapan | 2010-08-10 15:34 | パン屋の休日


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