圧をかければいいのか。
やわらかくて美味しい。
甘くて美味しい。
さもありなん。

やわらかければ美味しいのか!
甘ければ美味しいのか!
否、否!

そんな貧弱な誉め言葉に染まってたまるかと思ったのは、
実は先日、圧力鍋をついに買ったのです。
あんぱんの餡子を煮る度に(つまり毎週)コバヤシさんから
フィスラーを借りていると、職権乱用をしているような、
コバヤシさんの善意にアグラをかいているようなそんな気持ちになり、
遂に購入に至ったわけであります。

今まで圧力鍋の評判を聞きながらも頑なに買わなかったのは、
皆さんご存知のようにウチにはあまり文明の利器がないのです。
電子レンジしかり、炊飯器しかり、電気で動くようなものは
ドケチ精神により自然と淘汰されていきました。

圧力鍋で電気は使いませんが、「圧をかけて短時間で」という辺りが
忙しい世界のなんとない無理やり感があるような気がして、
あのもっちりした玄米には後ろ髪を引かれましたが、
手に入れようとは思わなかったのです。

あんこを炊いた際にあまりの便利さに驚き、パン屋の合理化のために買ったのですが
これは大変なものを手に入れてしまいました。まぁ、あっちゅう間にできちゃいます。

キャベツを丸ごと一個蒸すのにたった数分です。
カット不必要、丸のまんまいけるのが嬉しいです。

白米は5分ほどの加圧で炊けました。
もち米のようなモッチリ感で、これは些かやり過ぎです。鉄鍋で炊いた方が好みです。

ジャガイモと人参とキャベツを重ねて入れて、生イカをザクザクと切り、
塩をパラパラ振って水1カップ、火にかけました。あるもんを放り込んで4分ほどでしょうか。

これは何ですか!春野菜のポトフ、旬のイカを添えて。のような。
つい「あ~柔らかくておいしい~」と口から飛び出しました。
そして、ハッと口を押さえて先のような話になったのですが。

やわらかくて甘ければ=おいしいなんてナンセンス。
歯ごたえのない蓮根なんて、
ひきの弱いベーグルなんて、
甘いだけの餡子なんて、
噛む必要のないキャベツなんて!
柔らかいだけのパンなんて!

やっぱり、
蓮根は分厚い鉄のフライパンでグリルして、
春キャベツは鋳物ホーロー鍋で適度なシャキっと感を大事に蒸したり、
青菜はサッと茹でたり、トロトロに蒸したり、
ジャガイモは圧をかけて短時間でホクホクにとか、
素材をそれぞれ生かした料理をしようと誓ったのでした。

P.S
これからは、忙しい時はガンガン圧かけてくよ!
(つまりは圧力、気に入りました…)
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by wazawazapan | 2010-05-18 20:40 | パン屋のたわいもない話


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