冬は三宝柑ゼリーで始まるんだ
小諸から御牧原に越してきてから、お隣の上田市に行く頻度が増えた。
もともと好きでちょくちょく行っていたのだが、近くなったし、パン屋を開業してから
保健所や税務署などに通う機会が増え、せっかく行ったのだからとちょっと寄り道して
くることが楽しみの一つとなっている。

好きな作家の一人に池波正太郎がいる。上田と言えば真田なわけで、
上田城に初めて行った日は本当に感動した。もしかしたら幸村が触れたかもしれないと
400年も前に思いを馳せながら散歩を楽しんだのだった。

最近、池波正太郎の本を読んでいると、池波さんが吉川英治と深い関わりがあったことを
知り、「ああ、どおりで」と納得し喜んだのだが、そもそも私が時代小説にはまったのは
吉川英治の三国志を読んだのがきっかけで、後にも先にもあれほどまで同じ本を繰り返し
読んだことはない。その吉川さんが池波さんを直木賞に押した経緯を読んでなるほどと
自分の好みがブレていないそんな安心感を得、嬉しかったのだ。

さて、話はそれたが、食べ物に季節感があるのが好きだ。
夏に真っ赤なトマトや瑞々しいきゅうりを連日畑からもいでは食べ、冬の野菜のない時期には
毎日、白菜と大根ばかり。さして調理法にはこだわらず、蒸したり、茹でたり、焼いたり、
そんなものの繰り返しで十分。

皆さんもよくご存知かもしれない。上田にはドアマンのいるお菓子屋さんがある。
みすず飴で有名な「飯島商店」である。

毎年11月の終わり~3月までの期間限定で販売される三宝柑ゼリーが大好物で、
冬になると思い出したように買いに行く。三宝柑というみかんをくり貫いた中に
ゼリーが流し込まれているのだが、もう本当に美味しい。皮ごと等分に切ると、
柑橘系のよい香りがフワッと舞い上がり、酸味と甘みのバランスが絶妙なこのゼリーとで、
それはそれは美味しくて、ほっぺが落ちそうだねと家族で奪い合って食べるんだ。

初めて行った時、世の中にはこんなお菓子屋さんがあるのかと衝撃的だったのだが、
何度訪れてもその気持ちは変わらない。いつも同じサービスに同じ笑顔。
たった飴ひとつでさえもここにわざわざ買いに行きたい、と思わせる本物のサービスが
ここにある。重厚な建物と手厚いサービスが、とっておきの買い物を楽しませてくれる
名店だと思う。勉強になります、見習いたいです。

今晩は夫が早く帰ってきます。また湯豆腐です。みまき豆腐を2丁。
それから、朝、外に干しておいた白菜で浅漬けを。そして食後に三宝柑ゼリーです。
夕食が楽しみです。
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by wazawazapan | 2010-01-19 15:27 | パン屋のたわいもない話


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