鯛あらの湯豆腐
金色のアルマイトの平鍋の中には、たっぷりのお水と大きな一枚の昆布。
炬燵の真ん中で火にかけられ、沸騰する頃を見計らって豆腐をたっぷり入れる。
と同時に、鍋の真ん中に豆腐をかき分ける様に、家で一番大きな湯のみが入れられる。
中には、細かく刻んだ葱と鰹節に醤油をザブザブとかけ、無造作にかき混ぜたタレ。
温まった豆腐をそのタレの中に放り込んでから取り分けるという寸法。

食の趣味が若干渋めの小学生の私は、祖母の作るこの湯豆腐が大好きで大好きで、
今晩は湯豆腐だと聞くと、飛び上がって喜んだものだった。

大きくなってから他の家の湯豆腐の話を聞いた時には、豆腐以外のものが入っていることに驚き、
豆腐で腹をいっぱいにすることが最良だと思っていたので、ちょっと違和感を感じたのだった。

結婚して夫の家の湯豆腐に葱や白菜が入っていたこと、魚なんかも入ってたりして、
これはもう鍋ではないか!湯豆腐ではないと衝撃を受けたのだが、
食べてみれば、そんな湯豆腐だっていいと考え方が変わった。

さて、今日は雪がチラチラと舞っています。こんな日は鍋に限ります。

近くのスーパーに行くと、時々、鯛のあらが安く出ている。今日はそんな日。
鯛のあらで湯豆腐を作ることを思いつく。

鯛のあらの鱗を丁寧に取り除き湯引きし、沸騰したお湯に鯛のあら、白菜、長葱、豆腐を入れ
グツグツと煮る。近くで作られている「みまき豆腐」という木綿豆腐が好きでそれと、
有機大豆の絹豆腐と2丁買って、半分づつ入れて食べ比べ。

この鯛あら、出汁が最高なので、味付けはおいしい塩だけ。
今日は「海の晶 ほししお」とびきり上等なとっておき。
鰹節がなかったので、葱を刻んで醤油をかけたタレをお好みで。
冷やご飯にこのスープをかけてさっと煮立てて、真っ白な雑炊。

あんまり美味しかったので、残りの鯛あらと豆腐で明日も湯豆腐に決まりです。
[PR]
by wazawazapan | 2010-01-13 01:07 | パン屋のたわいもない話


<< 愛すべき古いもの お茶入りました。 >>