誰が何を買ってもいいとやっと思えるようになった。
自分が焼いているパンの中で、何が一番好きなのか、ふと考えてみた。

パスタを右手でクルクルしながら、左手では常にバゲットを持っていたい。
朝、濃い目に入れたひしわの紅茶と共に、くるみのカンパや角食やベーグルを
トーストして発酵バターを塗って食べたい。
ごはんみたいなカンパーニュに白いアミノ酸の塊がついた硬質なチーズを載せて食べたいし、
スペイン産の渋くて濃いー赤ワインの片手に、ライカレンツを薄くスライスしたのを頬張りたい。

白いパンも黒いパンも一緒くたに好きだし、何が一番だと決められない。
その時々に合わせてパンを選びたいし、どれもこれもやっぱり好きだった。

ところで、お店には様々なお客さんがくる。
これというのが皆さんあるようで、大体うちのパンを一通り試して、はたまた
最初に気に入ったパンをいつも目指して、ここのこれが美味しいんだと言いながら、買ってくださる。
キャラメルナッツベーグルを4つとか、いよかん丸を5個とか、角食1本とか。
ライカレンツとかいちじくのカンパとかライ麦系をたくさん買ってくださったり。
みんなそれぞれの美味しいを探して買ってくれる。

以前は角食をきっかけにして、だんだん、ライ麦系の購入にシフトしていってもらうのが
理想だと目指すところだと思っていた。が、最近は角食なら角食をずっと買ってもらえたらいいな
と素直に思う。何でだろう?

自分の手から生み出すパンに優劣はないなと思った。どれかを手を抜いて作っているわけではないし、
どれも自分が美味しいと思うパンを作ろうと必死で作っているわけで、どれを好きになってもらっても
どれを食べてもらってもいいパン作りをすればいいじゃんとふと思った。

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以上、2009/11/20に書いていた記事でした。

いつもコメントありがとうございます^^
営業終了後にお返事いたします。
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by wazawazapan | 2010-03-05 07:15 | パン屋考


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