唯一の商店であるということ。
山の上に店舗を構えて、一番意外だったのが、想像以上に地元のお客さんが多いことだった。
ウチのパンは当たり前だけど、スーパーのパンに比べて値段が高いし、
近所に店ができたからちょっとの好奇心で買いに来てくれるだろうけど、
オーガニックとか国産小麦でアピールできるとは思わなかったし、
継続的にはキツイかなぁと考えていた。

なのに、
毎週買いに来てくださる方もいるし、近所の小学生が代わる代わるおつかいに来る。
小学生達とは引っ越してきてから庭で遊んだりして、かなり仲良くなってたので、
皆顔見知りなのだが、お財布を持ってお使いとなると若干緊張気味でこれがまたかわいい。
おじいちゃんやおばあちゃんも来るし、何度も来てくださるから、
柔らかいパンを意識的に増やしたり、パンを小型にし、値段も抑えた商品を出すようにした。

ある時、おばあちゃんが言った。
「この上で買い物できるところはなかったからね」

ああ、そうか。この地区で店をやってるのはウチだけだ。
もちろん、スーパーもないしコンビニもない。小さな商店すらない。
自動販売機がいくつかあるだけで。
この土地初登場の商店だったのだ!
気づかなかった、まさか唯一の店だったとは。。。

年配の方々が開口一番、「柔らかいパンちょうだい」と言う。
ハード系パン屋ですからなんてナンセンスなこと言いません。
やわらかいパン、少しづつですが増やして、お待ちしております。

<以上、4日前に書いた記事です、以下本日付け足し>
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この辺りには、自分の好きな店がたくさんあって、
私は、そういう好きな店のエッセンスを集めて吸収して自分の店に活かしたいと
素直に思っているのだけど、おじいちゃんやおばあちゃん、近所の小学生とか、
遠くから来てくれる人ごちゃごちゃに入り混じったルツボ的、カオス的な店がいいなぁと
思っていて、店の敷居が低くて気軽にみーんな入ってきちゃうけど、何か買い物すると
いい気分っていう店が好きで。

そういう店がいいなぁと思ったきっかけは、佐久市望月町のYUSHIカフェで。
あのもの凄いイカしたセンスの店内に、地元の人と観光客が入り混じるカオスな雰囲気が
すごっく好きで、やっぱあれは結局店主さんの人柄だと思う、あと値段設定とか。
と書いていたら久々に行きたくなった、明日行こうかな。
お茶一杯に何百円って高すぎて、自分で入れたらおいしいコーヒーがもっと安く飲めるのに
なんて若い頃は思っていたけど、カフェってそういうのじゃないのよ、あの場所で過ごす時間に
お金を払う贅沢なのね。って思わせてくれたホント好きな店の一つ。

そうそう、YUSHIさんはわざわざのお店から実は近いんです。
抜け道があって、車で10分くらいで行けます。

いいことはどんどん真似したらいいと思う。
好きなことはどんどんやってみたらいいと思う。
最後に好きが集まって自分の色が出てくるんだね。
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by wazawazapan | 2009-10-11 19:40 | パン屋考


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