頑固親父の店は本当に美味いのか?
しなければならない、とか、絶対に、とか、頑なに、とか、そういう風に頭から決めてかかってしまうと
物事に広がりがなくなり、その瞬間に自分の可能性を消してしまうような気がするから、そういった言葉を発してしまった時はハッとして言葉を訂正してしまう。

例えば、レシピ本には「次にパン生地を1時間発酵させます」と書いてある。
何も疑問を持たずそのまま忠実に作ってしまえばそれまでだろうが、それよりこうやった方が
いいかもしれないけど、とりあえず本に書いてある通りにやってみようなんて考えながら焼けば、
同じモノが出来上がったとしても次回できるものは確実に違ってくる。

レシピ本に書いてあることは、著者が最良であると考えた結果であって、自分ではない。
味覚も感覚も違うのだから、結局、自分の最良は自分で見つけるしかないのだ。だから世には無数の
レシピがあるわけで、あなたにはあなたの、私には私の最良がそれぞれにある。

「このやり方が絶対に一番美味い」と言えるのは、何百年も伝統を守り続けたような人だけかもしれない。今、自分のパンの焼き方が最良で絶対においしいと声を張って言えないが、今一番うまく焼けるやり方となら言える。
今だけこうやって思っていて、ある一定の期間が経ったら、いつか同じレシピを忠実に作ることにシフトしていくのかと思っていたけど、もしかしたら、私の場合それが出来ないかもしれないと、最近考える。
次のおいしいを求めて果てしない旅に出てしまったような気がしている。

さて、頑固職人の店は本当に美味いのだろうか。

寿司や鰻などの日本に昔からあるものに関しては美味いといっていいと思う。
パンとなるとどうだろう?日本でのパンの歴史は浅い。フランシスコ・ザビエルらポルトガルの宣教師が伝えたと言われているが、日本人の口に入ることはほとんどなく、鎖国が解かれた後本格的に広まっていたらしい。木村屋があんぱんを発売したのが明治7年。100年ちょっとのパンの歴史。なんかイケル気がしてくるから不思議。明治維新?最近じゃん!みたいな。

独学ですし屋を開業しようと思わないけど、パンなら開業できた。頑固親父たちに立ち向かうのは地道な試行錯誤のみ。よーし、今日も焼くぞー!オー!
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by wazawazapan | 2009-04-27 07:20 | パン考


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